これであなたも、ハエ名人!!

簡単ハエ・レクチャー




ヤドクガエルおよび、小型の蛙を飼う際には欠かす事のできない餌である、ハエ。
これが嫌で魅力的な蛙達の飼育に躊躇している方も多い事でしょう。
そんなあなたにこっそり、しっかりハエの扱いをお教えします。
これを読み終わった頃にはきっとあなたもハエ名人!!
そう、それはまるで、釣りキチ三平を読んだ次の日に、必ず大物が釣れる気がするような……

っえ?! それってただの勘違い? それは読んでからあなた自身で判断しましょう。


◆注意!!◆
ここに書いたハエの殖やし方、扱い方は、全部Wild Skyの店長、松園さんから教わったものです。




簡単な、ハエの殖やし方




【適当な瓶を用意】

自分の飼育する蛙の大きさ、匹数に応じて、適当な瓶を用意します。
とは言っても、なかなか適当な瓶など見つかる訳も無いので、専門店でハエ用のキットを 買ってしまうのが近道でしょう。
私がつかっているのはWild Skyに売っている、ハエ用の瓶です。直径2.8cm、高さ10cmのプラスチック製で、 専用のスポンジ蓋がついており、とても便利です。

Wild Skyの餌関係のリストはこちら……




【倍地も用意】

ハエ及び、ハエの幼虫の餌となる倍地を用意します。
コーンフレークをつかったり、バナナをつかったりと、いろいろ話しには聞きますが、 これも専門店でハエ用のものが売っていますので、そちらを買ってしまうのが近道でしょう。
実物は、なんだか美味そうな匂いです。
濡れた手や湿った手で扱わない様に。くっついてしまいます。




【倍地です】

ちなみに、上にあるWild Skyで売っている倍地はこんな袋に入ってます。
1リットル入りで¥1,500。1月に買ったのにまだ無くなっていません。




【瓶に倍地を入れる】

ハエ用の瓶に倍地を入れます。
深さで2cmほど。入れる際には小さなスプーンなどが有ると良いでしょう。 私はハーゲンダッツのアイスクリームを買ったときについてきたプラスチックのスプーンを利用しています。
だからますます美味そうだったりして……。





【水を入れる】

倍地と同量ぐらいの水を入れます。
だいたい目安としては、28mmの瓶で2cmの深さの倍地だと、10mlから15mlぐらいの水を入れます。
これもまた、スポイトなどの道具を使った方がいいでしょう。
入れる水は水道水でも大丈夫だそうですが、私は中和した水を使っています。
烏龍茶のペットボトルが写り込んでいますが、烏龍茶を入れている訳ではありません。




【ドライイーストを用意】

ドライイーストを用意します。スーパーなんかで売っているものでいいでしょう。
使用後は蓋を閉じて冷蔵庫にて保存してください。




【ドライイーストを入れる】

水を吸った倍地にドライイーストをふりかけます。
量はごく微量で良いようです。たくさん入れてももったいないだけです。
写真は入れすぎの例と思ってください。




【ドライイーストの量】

28mmの瓶で、耳掻き2杯程度で良いです。
これまた入れすぎの例。
見えるでしょうか? 茶色い粒がドライイーストです。




【サナギの活着用ダンボール1】

ハエのサナギが活着する紙を用意します。
表面がざらついた紙が良いので、私は一枚剥いたダンボールを使用しています。
電化製品なんかを買ったときには、ダンボールをとっておくといいですね。




【サナギの活着用ダンボール2】

もちろんこのダンボールはサナギのためだけではありません。
種親になるハエや、産まれたハエもこのダンボールにくっついて生活するため、
面積を確保してやります。そのために、写真のようにダンボールを丸めます。




【丸めたダンボールを入れる】

倍地が水を吸い、ドライイーストを入れて数分おいたらダンボールを入れます。
この時、ダンボールを少し倍地に突き刺してやるようにすると、 のちのちハエを扱う際に抜けたりしなくて良いです。
ですが、あんまりギュウギュウに詰めない様にしなくてはならないため、 この作業は何回か経験してコツをつかまなくてはならないですね。
……まぁ、全ての作業に言える事ですが、あまり神経質にならずにいきましょう。




【ハエを導入します】

さて、これでハエを殖やす用意ができました。
上のように用意したハエの瓶に種親となるハエを入れます。
種親はショップなどで、ウイングレス及び フライトレス と呼ばれる、飛べない様に改良されたハエを購入した方が良いでしょう。
種ハエを入れるときの注意はその数です。最低でも5〜6匹は必要ですが、 別に多い分にも殖えないと言うような事はありません。しかし、種ハエが多すぎると瓶の汚れが早く、 倍地も短い期間でなくなってしまいます。この種ハエの量が一番難しいところですが、 これも何回か経験してコツをつかんでしまえば気にならなくなります。
私の経験から言うと、種親を多く入れた瓶は、短期間で大量のハエが発生するが、瓶自体のサイクルで言うと ハエが発生し続ける期間が短くなる。反対に種親が少ない場合、すぐに大量のハエは発生しないが、 じわじわと長期間ハエが発生すると言った感じでした。
簡単な目安で言うと、10匹前後で良いでしょう。




【ハエの発生するサイクル1】

種親をいれた瓶にスポンジの蓋をして、気温25度くらいのところに保管しておくと、 約2週間で新たなハエの発生が始まります。
倍地に走っている網目は幼虫が通った跡です。私は「Road of the Uzi」と呼んでいます。
赤丸内にハエの幼虫が見えます。気持ち悪いでしょうか?
そのうちこれが、沢山いればいるほど嬉しくなりますからご安心ください。




【ハエの発生するサイクル2】

サナギはこんなふうに瓶の壁やダンボールにびっしりくっつきます。
こうなってくると成虫になるのはもうすぐです。
……しかし写真はもうすでに羽化した抜け殻だったりして。
ゴメンナサイ、良い具合の瓶がありませんでした。




【発生に失敗した瓶】

しかし、発生に失敗する瓶もあります。倍地が腐ったようになったり、 乾ききったようになったりしてまったくハエが発生しないのです。
ですから、ハエはいつも余裕を持って殖やした方がよいでしょう。
原因はいまのところ私にはわかりません。これも運命だと思っています。……あしからず。




【ハエの発生サイクルと倍地1】

ハエが発生し始め、どんどん殖える事によって、どんどん倍地がなくなっていきます。
左から右へいくほど古い瓶ですが、倍地が痩せていっているのがご覧頂ける事と思います。
一番右のようになってしまう前に新たな瓶を用意して次の発生のために種親を移しましょう。
もちろん、種親を移してしまってから、その瓶の発生が始まるまでの2週間分のハエも タイミングを見計らって作らなくてはなりません。




【ハエの発生サイクルと倍地2】

常に一定の量を保つのにはテクニックが必要ですから、 これも何より経験が必要です。 もちろん餌用のハエも専門店には売っていますので、ハエが切れてしまったときには情けない顔をして 買いにいきましょう。



簡単な、ハエの扱い方




【ハエを扱う為の小道具1】

まず、あまり大きくない、すこし深さのあるカップを用意してください。 私は料理用に使う200ccのガラスのカップを使っています。
何故ガラスにするのかは後述しますので、そのまま先へ進んでください。




【ハエを扱うための小道具2】

そして、同じ大きさぐらいのカップをもう一つ用意してください。 私は500ccドリンクのボトルの下半分を切り取って使っています。
写真のカップはサントリーの烏龍茶のカップですね。使い古した感じがわかるでしょうか?




【栄養添加剤】

パウダー状の栄養添加剤はハエをより扱いやすくする為に必要。 これをハエにまぶす事によって、ハエはカップを登れなくなってしまうのです。
写真は「ミネラオール」。毎日まぶしても大丈夫なので、蛙のためにも、 自分のためにもケチらず使います。




【ミネラオールを入れる】

まず、ガラスのカップの方にミネラオールを適量入れます。
この時、ミネラオールの飛び出しに注意しましょう。粉チーズみたいな気分でい ると痛い目にあいます。
粒子の細かいミネラオールはまるで生き物のように、するっと飛び出してきます。
絨毯や布の上にこぼれたミネラオールは拭き取りにくいですから、 そのような環境のご家庭では、よりいっそうのご注意を。




【カップにハエを入れる】

適当にハエのいる瓶を選んで、ハエをカップに移します。
まず、瓶を持って写真のように2、3回「トン、トン」と軽く下に打ち付けます。
するとハエは全部瓶の下に落ちますので、そこですばやく瓶の蓋を取って、 今度はガラスのカップのふちにハエの瓶の口を軽く打ちつけてハエを カップに落とします。




【カップに入ったハエ1】

カップに落ちたハエ達。断末魔の叫びが聞こえるようです。……合掌。




【カップに入ったハエ2】

ハエの入ったガラスのカップを軽く振って、ハエにミネラオールをしっかりとまぶします。
そして次に、瓶でやったのと同じ要領でカップを傾け「トン、トン」ゆすります。すると粒子の細かい ミネラオールはガラスに張り付き、粉塗れのハエだけがカップの底に集まります。




【ハエを移す】

ハエの入ったガラスのカップを下向きに傾け、軽く振ってやると、 ミネラオールはガラスにくっついたままになり、ハエだけがプラスチックのカップに落ちていきます。
この作業もちょっとコツがいるかもしれませんね。
ですが、こうやって二つのカップを使う事によって、余分な添加剤とハエを分ける事が出来るわけです。




【ハエの最期】

さぁ、みなさん、せっかくここまで育て上げたハエ達に、最後のお別れを。
余分な栄養添加剤とハエを分けた事によって、ビバリウム内にやたらと栄養添加剤が散乱するの防ぎます。
それでも多少は入ってしまいますが。
ビバリウム内には、小型の蛙が2匹いますが、1日1回これぐらいの量を与えています。




【ハエついに供される】

「さようなら〜!!」

この時、蛙のいる付近を狙ってハエを落としても良いですが、 あまり気にしなくても大丈夫なようです。
私のビバリウムは小さいので、そのままバラマキで与えていますが、 カエル達はすぐにハエを見つけ、お腹が減っていれば、見ている前でも 食べてくれるようになりました。



■最後に……
これで小型ガエルの飼育に躊躇しているみなさんの迷いが払拭できれば幸いです。
説明の至らない部分も多々有り、突っ込んだ内容にも触れていません。それは私自身がまだ初心者だからです。
ハエの世話が面倒でないかと言えば「?」ですが、その為にカエルの飼育を断念してしまうのはあまりに 残念です。
元来ズボラな私にも面倒が見きれるハエ(時々ハエが切れてしまって買ったりしてますが……)。
このレクチャーを読んで、ハエの世話を恐れず、純粋にカエルの事だけを考えて、 飼育するかどうかを判断していただきたい。

「ええ、ハエなんて全然、大丈夫っすよ!! いずれ、部屋中にハエが逃げ回っていても全然気にならなくなりますから」





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