ヤドクガエルの飼育日誌 vol.16 [1999年10月04日〜10月06日]




下記に今回のビバリウムセットの解説があるが、
写真は別ページにまとめておいたので、
写真付きで見たい方は上の写真をクリックされたい。

10月4日(月)
 先週の金曜日(10/1)は代休をもらって休んでいたので、急ピッチでビバリウムのセットを行った。
 セット開始当初、床材に土を使おうかどうしようか迷ったので、その迷いが影響してセット後になってみると土が少なく水びたしになってしまうので、急遽、土を盛り足した。
 その他、なんだかんだと調整を付けて、ひとまず金曜日中に5つのビバリウムをセットし終った。
 今回のビバリウムでは色々試験的な事を行っている。
 まず、レウコを入れる予定のビバリウムには枯れ葉を多めに敷いた。これはプミリオのビバリウムで様子を見ながら考えていた事だが、実施の方は、偶然にも瀬山さんのビバリウムで先にやられてしまった。
 瀬山さんのところでは厚さ5cmの枯れ葉の中でオーラタスが産卵し、オタマを背負い、水場に放すところまでいっているらしい。
 我が家では産卵場としてビニール製植木鉢を伏せ置きにしたものと、横に倒して置いたものを設置し、それを枯れ葉で隠すようにしてみた。このビニール製鉢はWild Skyのホームページで紹介されている、岡田さんのトリコロールが産卵している写真からアイデアを頂いた。この辺は後発の利というところだろうか。
 最初は紙製の植木鉢を使っていたのだが、すぐにカビが生えるので使用を諦めた。本当は紙製の方が重くて使い勝手はいいのだが、しかたがない。まぁ、黒いビニール製の方が隠遁性は高いだろう。……隠遁性???
 地上種は今回、レウコのみを2ペア(一応)で分けて入れる事にし、オーラのビバリウムは後日セットすることにした。
 樹上種はベントリとラマジィとパングアナがいる訳だが、それぞれに試験的な設置を施した。まず、ベントリであるが、こいつらのビバリウムでは余ったヤシパネルを地面に突っ立て、それにブロメリアを乗せてみた。これはブロメリアを腐らせないためと、より樹上らしい気分をカエルに味わってもらうためである。このビバリウムには旧ビバリウムからN.オレンジの大きな株を移した。これは雄が好んで使っていた株である。
 前回書いた事の検証をこれにより行ってみようと思う。少しでも高い位置にあるブロメリアがいいのか、タンクが大きいブロメリアがいいのか、それともそんなの関係無いのか。
 ラマジィにはいつもの通りレイアウトしたビバリウムに入ってもらった。ただちょっと違うのは、少々植物が少ないという事である。これによって雄と雌が巡り会う確立を高めようと狙っている。ただ、ラマジィの場合、まだオスメスと決まった訳ではないから、一種の賭けというか、冗談というか、ブロメリアが足りなかっただけというか……。
 パングアナのビバリウムでは、ベントリのところの試みを特化させてみた。ブロメリアを地植えせず、すべて流木かヤシパネルを使って高い位置に植えてある。こちらもどうなるか楽しみだ。ただし、パングアナに付いても雌雄揃っているのか解らないので、揃っていなければ、まぁそれまでである。


 それらのケージにカエルを移す前、10月2日の土曜日に、瀬山さんと河内さん、そして関根さんが我が家を訪れた。3人にいいところを見せようと思って、急いでビバリウムをセットし、レインドロップシステムを製作したのだが、「いざ、お披露目」って時になって全然まともに機能しなかったので、いらぬ恥をかいてしまった。
 どう機能しなかったのかというと、まず5本あるチューブの内、2本にしか水が通らなかった事、そしてその2本ばかりに水がいくもんだからその2本を繋いであるビバリウムばかり水浸しになってしまうという点だ。
 やはり排水を考えなかったのが失敗だった。まさかアレほど片寄って水が出るとは思ってもみなかった。


 その日は昼から瀬山さん、河内さんと待ち合わせることになっていた。待ち合わせ時間の情報が混乱し、瀬山さんとは午後12時、河内さんとは午後1時に合流した。その後、すぐに我が家へ移動し、庭のブロメリアや食虫を見てもらったり、飼育部屋で我が家の動物達を紹介しているあいだに、夕方から合流予定だった関根さんがバイクで我が家にいらした。
 矢毒や蛇、タランチュラなどを一通り見てもらってから、近所の熱帯魚屋に行こうという事になり、その後お開きとなる予定だった。
 その熱帯魚屋にはどデカな温室が有り、なんか凄いヘゴの樹があるのだ。私にはピンと来ないのだが、お三人には価値の解るものらしい。
 そこでバイクの関根さんと別れ、私は車で瀬山さんと河内さんを近くの駅まで送ることになった。し、しかし、その道中、どうこをどうまちがったのか話が盛り上がり、WSに行く事になった。
 途中まで道が一緒だった関根さんに「じゃ、これからWild Sky行ってきます!」なんてにこやかに言いながら別れを告げ、瀬山さんと河内さん、そして私と部長の4人は一路、西葛西のWSに進路をとった。
 道中は昔のパソコン話しに花が咲いた。しかし、後部座席はやはり狭く部長は気分が悪くなったようである。まぁ、しょうがあるまい。我が家の車は小さいのだ。
 1時間少々でWSに到着。4人で松園さん夫婦を強襲した。松園さんは盆と正月が一緒に来たような騒ぎになってしまった。
 WSで私は、予約してあったスドーの「FFF」という培地を7個+1個買った。この製品の初回ロットに矢毒のフィギュアがついているのだ。その矢毒の種類が7種類あるので、7つ予約してあったのだが、横に並んでいる缶の上にのったレウコのフィギュアの色が、私の買ったものと明らかに違うので、無理矢理もう一個買い足したのだ。
 しかし、のちに分かった事だが、その色違いレウコのフィギュアがついていた缶は試作段階のサンプル品であった。そなるとこの色違いレウコ、なかなかレアな代物ではないか。



写真だとイマイチ解りにくいかも……。

 しばしWSで他のお客様の迷惑も顧みずに暴れまくり、私は我と時間を忘れていた。そんな忘我の中にあった私がふと気付くと、またしても部長がいつもの目つきであるビバリウムを覗いている。私は、部長のアノ目つきの逃してなるものかとばかり、営業トークを開始した。部長のアノ目つきとは、「買う気」の目つきだ。
 今回、部長がWSで目を付けたのはP.bicolorのorange-phaseである。実は、忘我の中にあったかに見えた私もこのカエルはかなり気になっていた。
 その気になりかけている部長をなんやかやと説得し、ついにビコロールご購入にこぎ着けた。6匹いるうち4匹は売約と言う事で、2匹購入した。全て年末のボーナス払いだ……。
 私達がカエルを買っている内に、お二人もだいたい買い物が終わり、お店を後にした。
 WSの前でお二人と別れ、私と部長は帰路につく事となった。
 これから帰ってビバリウムセットの追加作業をしなくてはならない。


 自宅へ帰りついて、もろもろの作業を終了した。そのあと、ビコロールをとりあえずレウコのいる90cmに入れた。明日にはレウコとベントリ、パングアナとラマジィの移動を行わなくてはならない。


 次の日曜日、本当は朝から矢毒の移動を行おうと思っていたが、諸事情によりできなかった。そして午前11:00頃から餌購入のためにハチクラへ向かった。
 コオロギ、冷凍マウスなどはそろったものの、活のピンクマウスが売り切れだったので、高円寺のマックス・レプタイルによってみる事にした。
 しかしマックス・レプタイルには活マウスはいなかった。
 いろいろ魅力的な蛇がいてよだれが出たが。買いそうになるのをグッとこらえる。しかしどうあってもCBのベトナムビューティ欲しい……。


 結局、活マウスは手に入らず、そのまま帰路についた。
 一応、蛇用にプラケを買う事になっていたので、ハムスターなどの小動物が売っているショップに行ってみたが、そんなところにピンクマウスなど売っている訳もない。
 あ、まずい、これじゃ、蛇の記録になってしまう。


 そんなこんなで自宅に辿り着いたのは午後4:30であった。
 そこからコオロギの世話と、トカゲモドキ達への餌やりなどを済ませてから、やっと矢毒の移動を開始した。
 部長が捕まえたカエルを私が新しいビバリウムに放つ。
 きょろきょろしながら新しいビバリウムの奥へ消えていくカエル達。いつもこの瞬間は、ちょっとわくわくする。
 ここでレウコとベントリが順調に繁殖してくれれば、これ以上言う事はないのだが……。



10月6日(水)
 レウコは既に鳴き始めている。しかし雌と思われる個体にその気がないようだ。自動レインドロップシステムは凍結中のままであるが、近日中に溜水水槽を撤去し、ペットボトルを改造して設置しようと思っている。


左 : D.ラマジィ。 右 : D.ベントリマキュラータス・パングアナ

 ベントリ、ラマジィ、パングアナの3種は今一つ落ち着いていないようだ。
 ベントリを見る限り、やはりN.オレンジのタンクに入っているので、大きなブロメリアの方が優位だと思える。


 死んだと思っていたプミリオが生きていたらしい。私は見ていないのだが、部長がその姿を見たのだそうだ。死んだつもりでビバリウムの数を計算していたので、プミリオ用に新しくビバリウムをセットしなくてはならない。




どっこいしょっ……てカンジのP.ビコロール。

 新しく仲間入りしたビコもとりあえず問題無いようだ。できれば今週末に新しいビバリウムをセットし、次の週ぐらいにはそこへ移したい。
 ガラとオーラはレウコがいなくなってちょっと生活のハリを失ったように思う。やっぱりそばで鳴いたりしている個体がいた方がカエルもドキドキするのだろうか。




脚がニョキニョキと……。

 レウコのオタマは生えた脚が随分と伸びてきた。そろそろ脚でかいて泳ぐようになるだろう。しかし模様はあらわれない。


やっと現れたゴールデン・アロー。

 ベントリのオタマは脚がしっかりしてくるより模様の方が早く、目の上に星が輝き、額には矢印の様な模様が浮き上がってきた。それにしてもやっぱり色が薄い気がする。その上、体型が去年育てたオタマと明らかに違う。……ただ単に太っているだけだろうか?



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