ヤドクガエルの飼育日誌 vol.19 [1999年11月29日〜12月1日]



左:オーラタスの子蛙たち。 右:枯れ葉に隠れるガラ。


11月29日(月)
 オーラタスの卵は、結局すべてダメであった。まったく、自分の実力不足を嘆くばかりである。夏に産んだ卵がうまく孵化・上陸したために「オーラタスはモノにした!」と勘違いしていた。いや、まったくもって奥が深い。
 ずっと5日おきに産卵していたオーラタスもここにきて息継ぎなのか産卵しなくなった。私の方も仕事が忙しく、色々考えついても実行できないでいたので、この機会にいろいろと準備をすすめる事ができた。
 まず、孵卵器のセットである。詳しくは、ブリーディングのページを参照していただきたいが、「保湿できないのなら流水をかけてやれ」ってなシステムである。
 それと、より詳しいデータをとるための最高最低デジタル温湿度計の導入だ。瀬山さんに薦められた「72S」は高すぎて手が出ないが、安価でいいものがあったので、こちらを導入した。実際、部屋の温湿度では無く、ビバリウム内の温湿度を測ってみると、今までのデータでは見えなかった物が見えてくるから面白い。


 最近、我が研究室の蛙の調子が悪い。
 レウコは鳴かなくなってしまったし、新規導入した2匹以外姿を見る事が少なくなってしまった。一番良く鳴いていた「ホッペ」と私たちが呼んでいる個体にいたっては、餌を食べなくなってしまい、急激に痩せ衰えて動きも鈍くなってしまっている。
 河村さんに相談したところ、作りたてのケージに入れたのがまずいのでは無いか?と言う事になった。シリコン接着剤の匂いがするような内は蛙にも良く無いと言うのだ。
 そう言われてみれば、セットしてから1週間で蛙を入れてしまった。
 だがしかし、今さらどこへ蛙をよければいいのか……。
 新しいケージに入れた連中は調子が悪く、元からあったケージにビバリウムを組んだ連中は調子が良いという今現在の構図はなんとも皮肉なものだ。産卵の可能性があるもの、もしくは産卵して欲しいものが新しいケージに入り、その他が古いケージに残っているのだから。
 古いケージに残っているのはプミリオとガラ&ビコだ。
 こいつらはどの個体も太って調子が良い。となると、レウコをとりあえずガラ&ビコのいる60cmに入れようか……。



12月1日(火)
 昨日は書き忘れたが、11月28日の日曜日に90cmビバリウムのセットを行った。
 これは元々レウコやガラが入っていたケースで、今回の移動で一度解体し、ハエが逃げないような改造を施し、そして再セットするという計画を立てていたものだ。
 新しいアングルにアダージョのケースを並べ、そこにカエル達を移したのが約2ヶ月前になる。今回は、それと同じアングルを新たにセットし、そのアングルの中段にビバリウムを設置する事にした。
 ちなみに、下段はジーベンの水槽が入り、上段には蛇のケースが並ぶ。
 このアングル台は左右150cm、奥行45cmであるので、90cm×45cmビバリウムの横に、プミリオのいる45cmビバリウムが置ける。
 当日は飼育部屋の外でシリコンの乾燥待ちをしていたケースをここへ運び込み、床材の土を入れ、シェルターや植物などをレイアウトしていく。
 今回のセットでは大き目のコルクシェルターを二つ並べてセットし、そのシェルターの影の部分にオーラタスのところで使っているのと同じBHを3つ設置した。
 半円筒型のコルクシェルターを伏せるようにして置くため、コルクシェルター上面から背面部にかけて土を盛り、そこへブロメリアを植える事にした。簡単に言うと上げ底式で2段になっていると言う事だ。
 このビバリウムには後日、レウコが入る予定だが、シリコンの使用量が多いためしばらくこのまま寝かせておこうかと思っている。


頬の黄色い個体。





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