飼育日誌 vol.01 [1998年7月20日〜9月1日]
お嬢様、お食事中。
7月20日(月・祝)
今日、ブラキンといっしょにハチクラにて購入した、プレーリ−キングスネークのアルビ ノタイプである。学名はL.c.calligaster。
これらのキングスネークは衛生管理部長の密かな野望、「キングスネーク300品種補完計画」 の為に集められているものであり、当然購入資金は部長持ちなので私は飼育を仰せつか っている状態で、もし飼育自体をしくじったらクビが飛ぶ可能性もある(?)
そんな内部事情はさておき、ブラキンはまだ餌づいていない個体であったが、こちらは餌 付き個体であり、その点ではブラキンよりも安心している。 お店で見た瞬間に、「キツそうな顔……」と感じ、「雌」であるとの表示を見て、名前は 「お嬢」に決まってしまった。
研究室に連れ帰ると、ブラキンとおなじく餌を欲しそうにしていたので、「食べなくても いいか」と思い、一応小さめのピンクマウスを与えてみたところ、一発で食らい付いてき た。餌食いについては一安心である。
柄としてはクレイジーのアルビノといった柄なのだが、この柄は成長と共に消えてしまい、 黄色やオレンジ一色になってしまうらしい。
その変化も楽しみである。
カワイイなぁ……お嬢のアップ。
あ、なんかブリーディングしたくなくなってきた(爆)。
7月22日(水)
今日はキッチンペーパーの下に潜っている。まだそれほど活発には動き回らない。
「あなたは、誰なの?」(CV:昔の原田○世)
7月23日(木)
ハイドボックスからこちらを見ているその佇まいが、まんま、豪邸に住むお嬢様のようだ。
丸い窓からこちらを物憂気な顔で見ている。お嬢は何を考えているのか?
他4頭と一緒に給餌。今日はこの前やってからまだあまり日が経って無おらず、 給餌の間隔が短くなってしまっているので量を少なめにしようと思い、 小ピンク1頭を与えるのみにした。
さすがお嬢、とても綺麗でお上品な食べ方である。
食後はハイドボックスに戻り、またこちらを見ている。その顔はちょっと満足気だ。
食べてます。飲み込むスピードは、けっこうゆっくりです。
8月12日(水)
当研究室の蛇飼育も軌道に乗ったようで、全ての蛇が大きな問題無く飼育されている。した がって、お嬢も順調である。
比較的社交的な性格の持ち主らしく、昼間から人間の様子をうかがっていたりする。
ブラキンのジゴロと同時期に脱皮したらしく、キッチンペーパーの下に脱いだ皮がたぐま っていた。「らしく」と書いたのは、キッチンペーパーを取り替える時に気がついたので、 正確な脱皮日時が分からないためである。
こんなことではいけないと思う気持ちもあるが、お嬢はそれほど怯えや変化を見せずに あっさり脱皮してしまったのだ。それに全く気がつかなかったというのも、情けない話で あるが。
こんな細身のお嬢であるが、小さなファジーなら2頭を軽く飲んでしまう。
それにしても、蛇の体長をうまくはかる方法は無いものか???
なにか、蛇に負担をかけないうまい方法が……。やはり、透明の細いパイプに追い込む しか無いのだろうか?
9月1日(火)
また脱皮が近づいてきたようだ。今度はしっかりとその兆候を読みとることができた。体 色がくすみ、眼が曇り、そしてまた透明に戻った。
緊張しているのも分かる。
キッチンペーパーを取り替える時に驚かしてしまったので、けっきょく餌を食べてくれ なかったことが気にかかる。
やはり前回も同時に脱皮したジゴロも、現在脱皮準備期間に入っていてぴりぴりして いる。
なんだかんだ言っても、やはり脱皮前の緊張は私に伝染し、思わず蛇に敬語を使って しまう始末だ。
「お食べになりませんか?」なんて、生まれてこの方お嬢にしか使ったことないぞ(笑)。
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