ヘビの飼育日誌 vol.03 [1998年12月24日]




おいやられる蛇達……って、ここが一番あったかいんだってば!!

12月24日(木)
 引っ越しのドタバタで、かなり蛇達も神経的にまいっているようで、しばらく誰も餌を食べなかった。このあいだなぞ、7匹解凍したファジーを結局誰も食べず、2匹はタイガーサラマンダーが各1匹ずつ食べたものの、残りの5匹は再冷凍のうえ廃棄するしかなくなってしまった。……もったいない。
 蛇ケージであるが、おおまかな計画はしたのだがやはり忙しすぎて細かい詰めができず、足踏み状態である。


素人考えの設計図。

 このへんは、鶏冠さんとも予定の擦り合わせをして、うまく計画実行しなくてはならない。とはいえ、いったいどこに蛇ケージを置くつもりなのか? 我が研究室には、蛇ケージの置場なんて……。




食べた!!

●しろてん(L.g.californiae)
 やった!! 長く、多分3週間以上餌を食べなかったしろてんが、やっと食べてくれた。その瞬間、思わず涙が出、嗚咽をもらしてしまった。それこそもう、その私の泣き顔を写真に撮りたくなるくらい嬉しかった。
 痩せ方は急激ではなかったものの日に日にほっそりしていくしろてんを見ていて、なんで餌を食べてくれないのか、なんで全てを否定して生きるほどの意志を持っているのか、つまるところ問題はなんなのか、そんな重苦しい謎・悩みばかりがずっと私の頭のなかを駆け巡っていた。  拒食中でもハンドリングには応じてくれるしろてんであったが、その弱々しい動き、あたりまえなのだが冷たい身体、そしてなにより巻き付く力の弱さが、私の心配を大きく、深く、そして重たいものに変えていった。
 おそらくの原因は寒さであったと思うのだが、急にあっためてもなかなか食いが良くなる訳ではないのだと、今回の事で学んだ。しろてんには、今回の拒食によって今後の成長に大きな問題が出るだろう。食べないあいだは糞もしないし、脱皮もしない、まったく生きている感じがしなかった。脱皮をしなかったと言う事は育っていないと言う事なのだ。
 しかし、とにかく良かった。今は自分の失敗を棚に挙げてバンザイをして喜びたい気分だ。……といいつつも、次回の給餌で食べてくれるかが、また心配だったりする。




遠くを見るポンチョ。

●ポンチョ(L.mexicana)
 陽気で人慣れの良かったポンチョであるが、さすがのさすがに今回の引っ越しはきいたようで、こいつもまた拒食している。相変わらず水場が好きで、水入れのうえにいっつもジッとしている。
 先日脱皮したので、体色が目の覚めるほど美しい。
 こんなところに記すのも場違いな気がするが、美しい動物、可愛い動物の利点と言うのを、このあいだ鶏冠さんと共に考えてみた。私が思うのは、綺麗な模様や、可愛い表情、仕草というのは、たとえば野生では全く役に立たないものであったとしたなら、人に飼われるためにあるのではないか?ということである。
 現代では、どんな力を持っていても、どんなに強い毒を持っていても、人間によって絶滅させられると言う脅威はぬぐい去る事ができない。もしそれを彼らの遺伝子が勘付いていて、それらを逆手にとって己を美しく、より可愛らしく変わろうとしているとしたら、なんと狡猾で素晴らしい事だろう。そんな風な逞しさを備えている彼らを飼うと言う事は、つまり彼らの遺伝子に騙されていると言う訳なのだ。それだけでもう背筋がゾクゾクしてしてしまう。
 これはなにも蛇に限った話ではない。なぜなら蛇は万人に受け入れられる動物ではないからである。しかし、おおよそ流通しているペット達は、どこか、なにかが、一部のであれそれを好む人間によって嗜好され求められているのである。
 全て自然のままにという考えとはまったく正反対な考えであるが、たとえばハムスターなど、人工的に殖やされようが、なにをどうされて改良されようが、運命を掟とするなら、彼らは野生にいるよりかなり高い確率で子孫を殖やしているだろうと思う。
 それが幸せかどうかではなく、それを選んだのが彼らの意志であったとしたら、彼らの可愛い仕草の裏に、狡猾な意志が潜んでいるとしたなら、私はちょっと嬉しい気分だ。
 別にペット飼育を肯定したくてこんな事を書いている訳ではないのだが、たまにはこんな事を考えてみるのも面白いと思い、ここに記しておく事にした。私は何も知らない。ただ、想像と妄想をここに記しているだけである。




窓際のお嬢……もうすぐ脱皮。

●お嬢(L.c.calligaster)
 お嬢も引っ越してすぐはやはり食い渋りをみせたが、前回の給餌では見事にパワフルなまでの食いを見せてくれた。甘えた話だが、みんながこれほどの勢いをもってマウスを食ってくれたなら、どれだけ精神的に楽だろうか……と、そんな事を考えてしまう。
 そしてこの肥り具合、お嬢の入っている巣箱の重たさ……はたして、こいつはいったい何百グラムあるのか?今度ハカリ買ってきて体重を測ってみようと思う。
 難航したハンドリングの方であるが、これがなかなかに好転しつつある。握らなければ暴れる事が無くなり、前よりは100倍くらい大人しくなったのだ。これまた、この調子が続いてくれる事を願うばかりだ。




ジゴロやる気無し……。

●ジゴロ(L.g.nigritus)
 ジゴロは先週ピンクを2匹食べて以来、まったく餌を食べない。寒さにさらしてしまったのがマズかったのだろうと思うが、はたして暖めただけで餌を食べてくれるようになるものなのか、ちょっと不安である。




にょろ〜〜〜〜ん。

●カバヴー(H.nasicus.nasicus)
 引っ越し前までは調子良く食べていたカバヴーであったが、やはり引っ越しのドタバタで神経質になっているのか、餌を与えようとしても威嚇するばかりで食べてくれない。今しばらくはそっとしておくのが最善だろうと思い、取りあえず底床と水入れの水だけ交換した。




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