ヘビの飼育日誌 vol.09 [1999年8月18日〜8月27日]



8月18日(水)
 ブイヨンが最近、Sピンクを吐いてしまう。どうやらまだSピンク2匹は多いようだ。焦り過ぎていた自分に気付かされて少々反省している。
 copulationさんに教わった「ポンピング方式雌雄判別法」をノブとロッチー、そしてにこたんに試したのだが、ヘミペニスどころかなんにも出てこなかった。なんにもでないならばまだいいが「まっ・だっ・いっ・いっ・がっ!!」にこたんにいたっては、うんちを……そこいら中に……。
 結果、全然失敗で駄目だったのである。14日の土曜日にハチクラへ行き、店長の渡辺さんにも実演付きで詳しく指導してもらったのだが、やはり駄目だった。
「駄目なんだ、俺なんて……」気分である。



●しろてん(L.g.californiae)
 16日の朝から、「様子が変だな」と思っていたら、しばらくすると脱皮を始めていた。蛇を飼い始めて1年以上が経つが脱皮の最中を見るのは初めてだ。
 上手く身体をずらしたりしながら器用に脱皮していく。途中で休んだりしながら、かなり長い時間をかけて脱ぐものだと感心した。
 脱皮後すぐの皮を伸ばして長さを測ったところ120cmあった。驚きだ。皮が伸びてるんじゃないかと思って横にしろてんを並べてみると、だいたい同じぐらいの長さがある。どう短く見積もっても110cmはありそうだ。
 大きくなったとは思っていたが、あらためて110cmという数字を聞かされると驚かされるものがある。そしてもうひとつ蛇というものはやはりコンパクトに飼える生き物だなぁとも思わされる。110cmも体長のある蛇が60cm標準水槽に軽くおさまってしまうのだから。
 まぁ、ボアやパイソンではこうはいかないのだろうが。



●ブイヨン(L.g.californiae)
 現在、マウンテンのノブとロッチーとともに我が家で一番小さな蛇がこのブイヨンだ。
 来年のブリーディングに間に合うようにとなんとか急いで育てようとしていたのだが、やはり無理があったようだ。私が思っている以上にブイヨンは小さいのかもしれない。
 しかしブイヨンより身体の細いマウンテンがSピンクを2匹飲めるのに、なぜマウンテンの2匹より身体の太いカリキンのブイヨンがSピンクを2匹飲めないのだろうか? 謎である。
 今後しばらくはSピンク1匹給餌に戻し、様子を見なくてはならない。



●ノブ、ロッチー(L.p.knoblochi)

水入れの上のノブ。


中に入っているロッチー。

 結局、どっちがオスでどっちがメスだか解らないままである。
 どうしても調べる手の力をセーブしてしまう。怖いのだ。
 一昨日ぐらいから、2匹とも脱皮前の状態になった。カリキンなどよりも目が曇っている期間が長く、未だに目と身体の曇りがとれない。脱皮まではまだ3日ぐらいかかりそうである。



8月23日(月)
 ノブが一昨々日脱皮し、ロッチーは昨日脱皮した。無事に脱いでくれて一安心だ。
 昨日は、給餌前にノブとロッチーの床材を全交換した。その際、当然の事ながらハンドリングするので、掴んだついでにもう一度ポンピングして雌雄判別を試みたが、やはり上手くできなかった。



8月25日(水)
 昨日の夜、ハチクラへ行ってきた。
 行っちゃ駄目だった。
 私と部長の二人は馬鹿なので、月曜日のハチクラに行っては駄目だった。
 そこにいたのは、アメリカのブリーダーズエキスポで買い付けられてきた、カリキンの90%とヌエボレオンのピーチオレンジ。私の、短くも濃密な経験の中で見た事がないぐらい美しい個体だ。
 部長は90%カリキンを欲しがり、私はピーチオレンジが欲しい。結果、「うぅ……両方、欲しい」という身の程知らずなジレンマに身を焦がすハメに。
 とにかくその場ではなんとか欲求に屈する事無く堪えに堪えて、途中のファミレスで緊急会議を開くことにした。会議では、もう少しで「やっぱ、引き返して買う!!」って事に決まりそうだったが、それもまたなんとか堪えて家路についた。しかし、しかしである、その日の夜から火曜日、そして今朝まで、私と部長の頭の中は「90%」と「ピーチオレンジ」のことでイッパイに……。
 普通の家庭であれば、「暴走する夫を抑制する妻」というのが当たり前の構図としてあるが、我が家の場合は「両方とも暴走」しているので始末が悪い。しかもお互いにエネルギーを分け合ってまで暴走してしまうあたり、そのバカっぷり、暴走ぶりがお解りいただけるだろうか? そのエネルギーとはつまり「カードローン・エネルギー」であり、主成分は「分割」「ボーナス一括」「リボ」の3つから成っている。そのエネルギーを使って暴走すると「暴利、暴利……」と騒音が凄まじい。
 しかも、しかもである、先日購入したチワワマウンテンのペアがまた入荷しており、それも欲しい!!  ノブロッチが2ペアいれば、関東ノブロッチ大将になれるだろうか……。
 あぁ、壊れてゆく……。


 マウンテンキングの飼育に関して、ハチクラの渡辺さんに聞いたとこを実行してみた。それは拒食なんかをした時や、落ち着かず調子が悪い時などの対処法であり、マウンテン飼育のベーシックな部分でもあるようだ。
 やり方は非常に簡単で、知識一つで実行できる。ようは、床材に圧をかけて厚めに敷き、蛇がもぐれるようにするという事である。この方法はリアルエステイト社刊の「蛇の本」にも紹介されているが、事実、我が家のマウンテンに試したところ、喜んで潜っているように思えた。
 床材を押し付けて固くしてあるので、一度潜った部分がトンネル状になりそこを巣のようにしている。
 この状態は、ノブよりもロッチーに顕著で、性差なのか個体差なのかははっきりしない。まぁ、ただの気紛れかも知れないし。



●ブイヨン(L.g.californiae)
 日曜日(8/22)にSピンク1匹を給餌した。前回、前々回と吐いてしまったので、今回はSピンクの中でも特に小さいものを選んで1匹だけ与えたのだが、月曜日の朝にはまた吐かれてしまっていた。
 マウスを2匹与えていた時よりは消化されてはいるものの、吐かれた事実は免れない。
 前回まで吐いてしまっていた事で消化器官が弱っているのかも知れないので、1週間程間隔をあけて次回の給餌を行おうと思っている。
 それにしてもブイヨンは飲むのが下手だ。
 アルビノは視力がとても弱く、ほとんど見えていない、という話をきいた事があるが、餌を与えるとそう思える時がある。
 餌のマウスを鼻っ面に持っていくと、ブイヨンは驚きながら取りあえず噛み付いてくる。大概は頭に噛み付いてくるのだが、横っ腹に噛み付いてしまう事もある。目が見えないから餌を放したくないのか、一度放してから噛み付きなおすと言う行為をせず、そのまま飲もうとする。それでいつまでたっても飲め無いのだ。
 やる気だけは充分なのでいずれ無事に飲めるのだが、アレでは先が思いやられる。
 しかしまぁ、「食い方が下手」ぐらいなら笑って済ませられるので(のか?)いいのだが、吐いてしまう事についてはとても心配だ。ここ何回か吐いてしまっている事で体力を消耗したのだろうか、成長率が悪いようにも思う。
 とにかく、今、我が家のナミヘビ達の中で一番心配なのがこのブイヨンである。



●ノブ、ロッチー(L.p.knoblochi)
 ブイヨンと同じタイミングで給餌を行った。今回のSピンクはとても小さく、しかも代わりにピンクを与えようと思ったら、ピンクがでかすぎたので、結果、極小Sピンクを2匹与えることにした。
 2匹ともあっという間に飲んでくれる。
 このピンクを飲んでいく光景を眺めながら、私たちはまだ死んでしまったやまちゃんのことを思い出す。
 いまさら言ってもしょうがないと思っていながら「やまちゃんがこれぐらい食ってくれたら……」と口にだしてしまい、寂しさを募らせ、しかし身勝手に今の幸福を噛み締めたりもしている。
「蛇なんか、なんで飼うのか?」と良く会社とかで言われるが、悲喜こもごも、蛇にだって癒しの力があるのだ。
 ロッチーは、観察するといつも床材に潜っており、顔を「ちょこん」と覗かせたりしている。ノブの方はいつも水入れの上でトグロを捲いている。あまり潜らないようだ。
 しかし2匹ともお腹がすくと餌を探して動き回り、それに負けてついつい餌を沢山あげたくなってしまうのだ。



8月26日(木)
 で、結局、ピーチと90%を手に入れてしまった。
 ローンエネルギーで動く暴走機関車は、止める者などいないまま加速していったというわけだ。
 エンジンは既に限界まで回転数をあげており、オーバーヒートしないか心配だ。
 でも、私は病気なので、そのギリギリが快感でたまらない。なんだっけ、「買い物依存症」とでも言っただろうか、良く憶えていないが、多分そんな名前の病気だったはずだ。
 そんな私の病気はともかく、蛇はとにかくイイ。
 蛇。
 今さらの感はあるが、なぜこんなに蛇にはまったのか、私にも解らない。
 だが蛇はイイ。
 何処がどう良いのかとか言いたいところだけど、この気持ちを伝えれようとすればするほど、思い付くのは月並みな言葉ばかりだ。
 だけど、はっきり言えるのは、「蛇の良さが解らないなんて、あんた、なんて不幸なんだ」ってことだ。
 もちろん、蛇が嫌いな人には余計なお世話だろうけど、ここでひとつ真理を説いておこう。
「何もかも嫌い」より「何もかも好き」の方が絶対に得、ということだ。
 まぁ、想像力をタクマシクして理解されたい。
 昔、酒が嫌いだった私が、当時の同僚から「酒飲めないなんて、人生半分捨ててる」とまで言われたことがある。当時は「ほっとけ、バカ!!」と思っていたが、今ではそう言った彼の気持ちが理解できる。
 どっかの誰かが何をキライでも構わないが、そんな誰かが自分だと思う人がいたら、「首を突っ込んでみないと解らない事がある」って事を理解しといて欲しい。
 話が大袈裟になったが、なにが言いたいのかと言うと、こんなふうに大袈裟になるぐらい蛇はイイ! と言う事だ。


 手に入れた時の状況も記録しておこう。
 私は昨日、衛生管理部長とハチクラで待ち合わせ、二人で購入を検討しようと言う事になった。とにかく、もう一度見てから決めようと思ったのである。
 しかし、あとから気付いた事であるが、「もう一度見て決めよう」なんて思っている時点で、買う事に決めたも同然なのだ。
 さてしかし、そんな事に気付いていない二人は、カリキンの90%とヌエボレオンのピーチを見ながら、溜め息をつきつつ会議を開いた。
「90%なら、右側のがイイ……」
「ピーチはこっち? アレ、こっちもイイよ」
「ノブロッチはどうする? 2ペア揃えたら、無敵だよ」
「90%はメスでしょ、だったらフィフティのオスをどっかで見つけないと」
「ピーチ、両方ともイイなぁ……」
 やがて、90%を購入する事に決めた。2匹いるうちでもより白くて綺麗な方を選ぶ。こちらは餌づいていない個体だったが、すぐに食べるだろう。
 問題は、ピーチにするのかノブロッチをもう1ペア買ってしまうのかと言う事だ。
 会議は更に続いた。
「ノブロッチ、2ペアはいらないよ」
「う〜ん……」
 そして二人は、鍵のかかったケースを開けてもらい、ピーチとノブロッチを吟味する事に。
「ノブロッチは、うちにいる奴の方がいいかな」
「こっちがメス? あ、やっぱメスの方が模様に特長があるよ」
「こっちのピーチはどう?」
「赤い帯が幅広いよ」
「でも買うなら、こっちのケースにいる奴だよ」
 そして会議は儀礼的な意味だけをもって終了した。90%とピーチを買う事が決定したのだ。
 この日はちょうど店長がお休みだったのだが、私は、先日口説かれた時に「今買ってくれるなら、ちょっとサービスしますよ」と言われたのを忘れてはいなかった。
 その事を店員の大橋さんに告げると、店長に電話をしてくれ、直接交渉させてくれた。
 そして店長さんと話しているうちに驚くべき新事実が発覚したのである。
「ピーチがペア?!」
 2匹いるピーチがオスとメスだと言うのである。私としては、ガラがくっきりしていてオレンジの濃い個体(買おうと決めた個体)も欲しかったが、もう一方の赤い帯の幅が広い個体もかなり欲しかったのである。
 その「オスメス揃っている」という言葉を聞いて私の頭は高速回転した。ローンの借入可能残額と支払額と、生活費と部長を口説き落とすトークの内容と、ブリーディングの夢、それらが全て「ぐるぐるぎゅーん」と頭の中を巡ったのだ。
 そして全ては、オールオッケー。
 私の脳みそは都合の悪い事全てを「無」にしてしまう能力を持っている。
「何千万円と言う住宅ローンを前にして、たかだか数十万のローンがなんだというのか? そんなものは無いのと同じだ。今、この蛇を逃してしまう事の方がよっぽど大変な事態だ」と、私の脳は働いてしまう。
 私はその思いを強引に部長を説得した。「われながら壊れた天秤を持ってるよなぁ、俺って……」と、自覚しながら。
 結果、私と部長の二人はそれぞれ気に入った蛇、合計3匹を手に入れて、ハチクラをあとにした。
 心の中に拒食の不安と、ローンの不安を抱えながら、我々は、家路についたのだ。



●たま子(L.g.californiae)
 新しく我が家の仲間入りをした90%カリキンの名前は「たま子」に決定した。
 この名は、白玉粉からつけたものだ。
 実は、今回購入した3匹はまだどの個体も餌づいていない。買ってきたその日に給餌したが、たま子は食ってくれなかった。かなり興味を示し、臭いを嗅いだりはするものの口を使うまでには至らなかった。まぁ、見た感じから言って落ち着けばすぐに食いそうだ。
 たま子は、今我が家にいる幼蛇の中ではいちばん大きい。……と言ってもにこたんやポチ子よりは全然小さいが。
 これでかなり我が家のカリキンは充実してきたが、オスがいない。にこたんはまだ未鑑定だが、たとえオスだったとしても、やはりせっかく90%のメスがいるのだから、どうせならなるべく白いオスとかけた方がいいに決まっている。
 で、今、私が狙っているのがカプアスのクレイジーである。こいつはかなり白の部分が多く、大きさもちょうど良い。近く、カプアスの店長と交渉して安く手に入れようと思っている。もちろん、オスだったらの話であるが。



●マリオ♂ ピーチ♀(L.mexicana.thayeri)

ミルクフェイズのマリオ。


ピーチの方がオレンジが濃い。
だが、この写真は赤く撮れすぎている。私のデジカメの特性か?

 ベタな名前だが、オレンジピーチと言うことからメスが「ピーチ」に決まり、そうなると当然オスは「マリオ」に決定した。これ以外のベストなネーミングがあるだろうか? いや、無い(笑)!!
 このヌエボレオンキングと呼ばれる種類の蛇について、私はイマイチその呼び名を完全には理解できないでいる。
 前出リアルエステイト社の「蛇の本」では、Lampropeltis mexicana thaieryとなっているが、いわゆる「サイエリ(シェリー?)」は学名なんだろうか? 今回、このピーチオレンジを購入するにあたって本を良く読んだのだが、謎は深まるばかりである。
 とりあえず色々考えた結果、「ヌエボレオンキングのサイエリフェイズとミルクフェイズ、そのピーチオレンジ」というなんとも端切れの悪い呼び方が紹介として妥当かと思う。
 オスのマリオはミルクフェイズで赤いバンドが広い。一方メスのピーチはサイエリフェイスで、赤いバンドは細く黒い縁取りがあり、地色のオレンジが濃い。
 この2匹をブリーディングすれば、様々な柄の個体が産まれるだろう。
 2匹とも餌づいていない個体だったが、オスのマリオの方は買ってきた夜にすぐ食ってくれた。これは多分、入れられていたプラケをそのままもらってきているので、落着き度に差があるのだと思う。
 ピーチの方は頑として食わず。興味もほんの少しは示すものの、到底口を使うような雰囲気では無かった。
 カリキンのたま子ともども、餌食いに関しては少々不安が残る。




雄だったにこたん。

8月27日(金)
「暴走機関車、いまだ止まらず。」
 私は止まれ無かった。さらにローンを重ねてヤドクガエル用のケースを買う事にした。
 それを決めた昨日、ワイルドスカイに注文の電話を入れた後、カプアスに行くと、カプアスに良い感じのフィフティがいた。しかし、この個体はオスかどうか解らない。調べさせてもらおうと思ったのだが、今一つ自信が無いので、言い出すのはヤメにした。
 それに、こいつを買うお金は無い。さすがに……。
 で、さっそく今日の目的である、白いクレイジーの交渉に入った。上手い具合にカプアスの店長が声をかけてきてくれたのである。
「家から持ってきた奴、見ました?」と言って店の隅につれていかれ、店長が個人的に飼っていると言うコーンとキングのアダルトを見せてもらった。
 私はコーンにはまるで興味が無く、疎いのでその凄さとかが解らなかったので、適当な返事をしてしまった。店長も、肩すかしを食らった気分だったに違いない。
 そんな暗雲たれ込めるような低いテンションを振り払って、私は強引に切り出した。
「ポリプ手放したいんですけど、買い取ってもらえませんか?」
 店長は突然の申し出にちょっと面喰らったようだった。
 私は、ちょっと待ってみた。
 しかし店長は「う〜ん」と唸っている。
「あの、キング欲しいんですよ。交換とか、駄目ですかね?」
 私がそう言うと、店長も私の意図するところが読めたらしく、乗り気の表情になってきた。
「何匹ぐらい居るの?」
 そこで私は我が家のポリプをざっと紹介した。
 すると店長が「でも、いま、うちにいいのいる?」と言って蛇ケージの方へ。私も後に続いて移動した。
 蛇ケージを前にして私はお目当てのカリキンクレイジーを指差した。
「こいつが欲しいんですよ」
 そして交渉は順調に進み、我が家のポリプ全部とクレイジーの交換が決定した。熱帯魚は買い叩かれるのが常であるから、この個体と交換できれば上々である。
 その場ではオスかどうか解らなかったので、連れ帰ってから調べようと思っている。まぁ、多分、排泄孔から尾の先までが長いのでオスだろうと思っている。
 この個体がオスであれば、我が家の90%とブリーディングし、パーセンテージの高いカリキンが作れる。……予定である。


 90%のたま子とヌエボレオンのピーチは依然食べない。一応シェルターを設置したが、効果があるかどうか……。とても不安である。
 次回の給餌では、トカゲの臭い付きを試そうと思う。



脱皮前で目が曇っている。

 ポンピングによってにこたんの性別を調べる事に成功した。いままで見せてもらったオスのヘミペニスの感じと比べての判断だが、おそらくオスだろうと思う。
 総排泄孔の胴に近い部分を心持ちめくりあげるように力を入れ、尻尾の方をすこし折り曲げるような感じで押してやると、ピンク色の肉の部分が現れ、その両端に「チクっ」とした感じの赤い突起が確認できた。


初公開、ポチ子。


ポチ子は結構大きくなってきた。

 これでポチ子とにこたんのペアリングが決定した。
 前出のカリキンクレイジーもオスであれば、来年のブリーディングもかなり目処がたつ。この個体の雌雄判別がつき次第、来年の計画を発表しようと思う。



●ノブ、ロッチー(L.p.knoblochi)
 26日の木曜日に2匹とも給餌を行った。今回のSピンクは大き目だったので各1匹ずつとした。最近は食欲が旺盛で、お腹が減るとケージ内をぐるぐると動き回って見た目がとても騒がしい。
 餌に対する反応も良く、拒食の心配は皆無だ。



●たま子(L.g.californiae)
 たま子はまだ落ち着かず、餌を食べない。
 動きはなにかに焦ったような動きだし、辺りを警戒しているようだ。
 小さな紙製の植木鉢を半分に切って、シェルターとして入れておいたら、昨晩からその中に隠れている。これで落着きを取り戻してくれれば良いが。



●マリオ♂ ピーチ♀(L.mexicana.thayeri)
 マリオは気が済むまで水入れに入っていた。その後、シェルターを設置したので、そちらに身を隠していた。これらは全て冷静な判断の上での行動だ。蛇が焦っていたり、我を失っている動きでは無い。これにより、マリオは心配が無くなった。
 ピーチの方はまるで落ち着かず、怯えた動きをしている。ケージの中をソワソワと動き回り、厚目の床材(ウッドシェイブ)に潜るでもなく、水入れに入るでも無い。
 シェルターを入れてはみたものの、自らの考えでその中に入ろうとはしない。動き回っている途中でたまたま迷いこみ、そのまま落ち着き無く出てきてしまう。
 餌に対する反応は、鋭さはあるものの、怯えた状態になってしまい、とても口を開くような様子は無い。
 次回給餌ではSピンクを切り、トカゲ(もしくはヤモリ)の臭いをつけて与えてみようと思う。



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