ヘビの飼育日誌 vol.20 [1999年5月27日〜6月5日]


5月27日(土)
 つい最近、カバヴー(H.nasicus.nasicus)がメスであることが判明した。きっかけは、ネットで知り合いになったユウジさんがハチクラで購入されたメスを、我が家のカバヴーのお嫁さんにどうですか?と声をかけてくれたことだった。私としては諸手をあげてその話に飛びついた訳だが、ひとつだけ心配があった。それがカバヴーの雌雄判別についてだったのだ。
 多分オスだろうと勝手に思い込んでいるだけでは、ヘビのブリーディングはうまくいかない訳である。
 そんなこんなで以前から欲しかったセックスプローブを購入し、思いきって鑑定してみたのであるが、な、な、なんとメス! これは思いっきり驚きだった。
 そしてともかく計画をすすめていたユウジさんに謝って、今度は逆にお婿さんを貸していただくことになった。重ね重ねに感謝である。



5月29日(月)
 しろてん(L.g.californiae:メス)の妊娠がとりあえず不発に終わった。そのうえ、カバヴーはメスであるということが判明した。そんなこんなで先週はなかなかに悲しい週末であった。
 金曜日にプローブを購入して、いろんなヘビで試してみた。人間の方が慣れないと良くないだろうと思い、とりあえず頑張っている。


 最近は小さい連中の食いが本当にいい。気持ちいいくらいだ。脱皮も順調に行われ、成長率もかなりのものがある。唯一、ピーチ(L.mexicana:メス)だけがあまり食べず、全然育っていない。


 アダルトのブリーディング計画として、お嬢(L.c.calligaster:メス)といろんなオスを試してみたが、けっきょくどれも交尾にいたらず、失敗に終わった。しかしそんな中、スコープ東京でアルビノのカリガスターオスが見つかったので、そちらを購入して計画を進めようと思っている。といっても、そのオスが交尾可能な状態であればであるが。
 シシバナのカバヴーは、ユウジさんからお婿さんを貸していただけるかも知れないので、そうしたらひょっとするかも知れない。しかしすべては先の先にある計画だ。


 その他のアダルト達はやはり食い渋りで、特にオスはほとんど食べない。発情期と関係があるのかも知れないが、とにかく餌代がかからずに楽をしている。
 ジゴロ(L.g.nigritus:オス)が脱皮不全を起こしていたが、霧吹きでなんとか脱皮が行われたようだった。



6月5日(月)
 不発だと思っていたしろてん(L.g.californiae:メス)が金曜日の夜に産卵した。これにはかなり驚いた。絶対ダメだと思っていたのに、巨大な卵を6個も産んでくれた。これでかなりヘビのブリーディングに光がさした。なんとか無事に孵化して欲しいものである。


 土曜日(6月3日)に、カバヴー(H.nasicus.nasicus:メス)の相手であるガンジャ君(H.nasicus.nasicus:オス)を連れて、ユウジさんが我が家にいらしてくれた。
 本当はその場で交尾させてみようと思っていたのだが、カバヴーの方が脱皮直前でそれができなかった。
 まぁ、ついたその日で落ち着かないだろうと言うことで、オスのガンジャ君にもかえって良かったかも知れない。
 ユウジさんに一通り我が家のヘビを見てもらい、この日は初対面の緊張の為そうそうにお別れした。なんか、追い返してしまったようで、あとで衛生管理部長にこっぴどく叱られた。
 しかし、我が家のヘビの中でユウジさんはジゴロ(L.g.nigritus:オス)とピーチ(L.mexicana:メス)を気に入ってくれたようで、その2種が飼ってみたいと言うことだった。



アルビノプレキンアダルトオス。

 日曜には関根さんに頼んであったプレキンのオスをスコープまで引き取りに行った。これは前々から目をつけていた個体で、サイズ的にもお嬢(L.c.calligaster:メス)にぴったりのはずだ。
 本当はカラバリの点から言うとノーマルオスが欲しいところだが、それはそれ、今はこれが最善だろう。
 プレキン購入時、スコープにはいろいろ魅力的なヘビがおり、私はかなりくらくらしてしまった。昨日ユウジさんにナミヘビは一段落とか言っていたのに、もうダメである。夏のボーナス次第では何匹か行くかも知れない。まぁ、望みはうすいが。
 プレキンを連れ帰る途中、ハチクラにヤドクの餌である蠅を買いに寄った。そしたらなんとそこにアメリカの有名ブリーダーが来ていた。しかも、目の前でそのブリーダーがもってきたヘビとヤモリが売られている。
 ヒョウモンのブリザード、アルビノ、バナナ、ニシアフリカのアルビノ、ヘビではホンデュランのアネリ、ピーチサイエリ、ブルックスのハイポ、ジャングルミルク……。
 うぅ、どれも欲しい、し、しかし買えない。
 ともかくここは堪えて……と思ったが、どうにも堪えきれずに1匹買ってしまった。まぁ、ヘビではないので、ここには記さないが、なかなかに面白い買い物だと思う。来年、再来年が楽しみと言うことだ。
 ヘビについては店長の渡辺さんに色々相談した結果、食いの悪い個体に薬を飲ませてもらうことにした。
 多分、ピーチ(L.mexicana:メス)とニコタン(L.g.californiae:メス)、そしてぽち子(L.g.californiae:メス)とポンチョ(L.mexicana:オス)ももっていくかも知れない。薬で食いが戻ってくれるといいのだが。
 話のなかでヘビのブリーディングについて聞いたのだが、どうやらオスの形質が大きく引き継がれるようなのである。これは驚きの事実だった。本当にそうだとしたら、今度の子供達はかなり綺麗なクレイジーがとれるだろう。なにせしろてんとカプチーの子だ、できればしろてんの白にカプチーの模様を引き継いで欲しい。……とか言っても、まだ孵化もさせてないうちから親ばかもいいところだが。
 この2匹は我が研究室が独自の努力で収集したものなので、子供達を全て自分の物として管理できるのも嬉しい。うまく販売することができれば、多少なり餌代くらいにはなるだろう。
 そしてそろそろ、ブリーディングルームも開設しなくてはならない。記録はじゃんじゃん溜まっているのだ。


 と言う訳で我が家に連れ帰ったアルビノプレキンのオスは、スコープから来たと言うことでスコピーと名付けた。黄色が美しく、人にも良く慣れている優良個体である。
 交尾可能個体であると言うことから、さっそくお嬢と引き合わせてみた。
 するとスコピー(オス)の方はやる気満点でお嬢に絡んで行ったが、お嬢のやる気がなかった。このあいだまでは、ジゴロとポンチョにフラれて寂しそうにしていた癖になんと言うことだろう。これが恋の駆け引きと言うやつなのか?!
 ともかくこの日は2匹を引き離し、それぞれに餌を与えた。しばらく時間をおいてまたチャレンジしてみようと思う。なにせ、お嬢の太り方と言ったら産卵にはもってこいのはずなのだから。


 そろそろ暑くなってきた。湿度も上がり、じめじめとしている。ヘビ達のケージからウッドシェイブを取り出し、キッチンペーパーにする時季が来たと言うことだ。水ももっと頻繁に換えてあげなくてはいけない。もしかするとそれらが複合原因となって餌を食べないのかも知れない。……もしかして、基本?!




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