初心者向け、基本テク紹介

ラットスネークへの強制給餌
1999年9月22日作成




このページでは強制給餌のやり方を
できるだけ詳しく、わかりやすく、なるべく感覚的に解説したつもりです。
 拒食している蛇を飼育されている方の参考になればと思います。





●蛇を掴む

 強制給餌をするには、まず蛇を掴まなくてはなりません。
 標準的な大きさの蛇を想定した図解でありますが、サイズの違いはあっても基本的にはこの通りで大丈夫だと思います。

 左手で蛇の首を掴み、頭を人さし指と親指で固定するように挟みます。
 図では頭部を押さえ付けているように描いてありますが、こうすることによって首から上を向かれて餌から逃げる事をできないようにしています。
 口元にマウスを持っていっただけで口を開くような個体はさらに簡単な持ち方で良いでしょう。




●蛇を掴む(別アングル)

 次の図は掴んだ様子を下からみたものです。
 蛇にマウスを突っ込み終った後は左右からこのように首を挟むようにして持ちます。
 中指、薬指、小指で蛇の身体を拘束します。
 蛇を握っている最中には常に心を平常に保ち、握り締めないように留意してください。
 まずは人間側が慣れないと駄目です。
(図および解説は右利きの人を基本にしています。あしからずご了承ください。)




●蛇とマウス

 餌用のマウスは強制給餌しようとする蛇の頭部より小さ目の物を選んで下さい。でないと入れるのに苦労します。
 また拒食期間が長かった蛇にはとくに消化器官への負担を軽くすると言う意味もあります。
 ただしピンクマウスなどを使用しなくてはならない場合、マウスが小さすぎたり、マウスの皮膚が弱くて破裂してしまったりと、ピンセットで与えるのに苦労する事があります(特に蛇が口を開かない場合)。







●マウスの持ち方

 ピンセットは先の尖っていない物を選んだ方が無難です。
 当然、それに甘えてピンセットを突っ込み過ぎ、蛇の咽を傷つけるようではいけません。

 図はピンクマウスの頭部を(かなり良い加減に)表しています。
 蛇が口を開かない場合は、このようにマウスの頭蓋骨を掴むようにして、とにかく蛇の力に対抗する準備をしなくてはなりません。



 マウスとピンセットを図のような形に保ちながら給餌に臨めると、作業がスムーズです。







●蛇の口を開かせる

 よく本などに「口を開かない蛇はテレフォンカードなどで……」なんて書いてありますが、良くわからないのでここでは無視します。

 まずマウスを蛇に近付け蛇の様子を見ます。臭いを嗅いだり、ここで口を開くようなら以後の作業はとても簡単でしょう。
 このページでの解説は、以後、まったく自らの意志で口も開かず、マウスを飲もうともしない個体への解説だと思って下さい。






 先の図の通りに持ったピンクマウスの頭部を蛇の上唇に押し付け、蛇の口をこじ開けます。
 この際、蛇は嫌がって身をよじるような動作をしますので、左手ではしっかりと蛇をおさえるようにしてください。










 何度かこじ開ける動作を繰り返すと蛇はやがて口を開きます。
 この機を逃してはなりません。すかさずマウスを蛇の咽に挿入します。
 この際、勢い余って蛇の咽を傷つけないように気を付けましょう。




●マウスの挿入

 断面図は、おおよそのマウス挿入のしかたと力の入れ方です。
 最初、口を開けるように上顎の方へマウスを押し付け、蛇が口を開いたらそのまま滑らすように咽喉へマウスを移動させます。

 咽にマウスが入ってくると、蛇はかなり抵抗し、吐き戻そうとする力(図上:青い矢印)がマウスに加わります。
 これに怯む事なく、しかしそっと優しくマウスを咽の奥へ送り込んで下さい。
 マウスを完全に咽の奥へ押し込んだらピンセットを高速かつ慎重に抜き去り、蛇を掴んでいる左手ひとさし指と親指で蛇の口を閉じます。
 おそらくピンセットを抜き去った時点で蛇は口を閉じると思いますので、そこで蛇の口を押さえてしまってください。
 シゴキの動作にはいるまで、蛇がマウスを吐く事の無いよう口を押さえるのです。

※一連の動作の際、左手に力が入り過ぎて、逆にマウスが入って行かない事がありますので、私のようなド素人の方は注意して下さい。




●シゴキ!

 強制給餌で一番大切なのがこのシゴキです。
 咽の奥にあるマウスを右手でシゴいて蛇の胃まで送り込みます。
 このシゴキが不十分ですと、蛇は強制給餌されたマウスを吐いてしまう事があります。

 左手は軽く握る感じにし、右手の親指でマウスの存在を確認しながら身体の下方へ送り込みます。




●シゴキの加減

 一度にやろうとせず、蛇の様子を見ながらシゴいてください。人さし指で蛇を引っ掛けるように持ち、親指の腹でちょっとずつマウスをずらしていく感じです。
 親指の力の入れ加減はけっこう微妙ですので、こればかりは何度かやらないとわからないと思います。

「桃の皮は剥けるけれど、身を抉らない程度の力加減」と私は思っています。
 その場合の桃はあんまり熟れていない物を想像して下さい。




●蛇の胃

 蛇の身体の構造上、胃は思ったより下(尻尾の方)にあります。
 図は非常に感覚的な物で、とても(かなり)適当です。
 ただ、これぐらいの感じでやれば確実だと思います。
 だいたい蛇の身体の2/3ぐらいまでは押し込むつもりでやって下さい。
 マウスが胃に届くとそれ以上マウスが動かなくなりますので、それを目安にすると良いでしょう。



●その後
 強制給餌の後はそっと蛇をケージに戻し、静かにしておきましょう。
 我が家のマンダリンの場合、そのまま消灯し真っ暗にする事(以後、次の日の朝まで人は部屋に入らない)で良好な結果を得る事ができました。


●最後に
 このページは私が飼育したマンダリンラットスネークをモデルにしています。
 全ての蛇に共通しないかも知れませんが、基本的なテクニックの紹介としては的を外れていないと思います。



◆このページを、マンダリンラットスネークの飼育相談に乗ってくれた関根さん、copulationさん、そして全てを与えてくれたマンダムに捧げます。

1999/9/22
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