タランチュラの飼育日誌 vol.06 [1999年6月14日〜7月23日]
アンティルの巣。
6月14日(月)
昨日、アンティルをSプラケに移した。
広い!!
もう、凄まじく広い。いったいなんだって俺はこんなとこに迷い込んじまったのか?って不安がっているのが良く解るが、まぁ、いいだろうとほっておいた。人間の感傷なんてクソの役にもたたないのは学習済みだ。
今朝になったら案の定、プラケの壁から蓋にかけて小さな巣を張っていた。これではメンテの度に壊すことになりそうだが、まぁ、そういうもんだろう。
お尻の模様が変化した。奇麗だ。
7月7日(水)
今日、アンティルが脱皮した。拒食期間がほとんど無く驚くぐらいあっさりと。
でも、体調が悪くてほとんど観察できていない。
メキシカンブロンドは脱皮せず、しまちゃんは餌不足……もう、飼育実力の範疇を超えてしまったのか???
7月23日(金)
最近、鶏冠さんがタランチュラのホームページを始めた。写真の美しいホームページ、見やすいホームページ、私のような初心者が読みたくなるようなホームページを目指すのだそうだ。これはいい。私の為にぜひとも頑張って欲しい。
そんな鶏冠さんの要望でしまちゃんの写真を撮った。やはり、久しぶりに巣から突つきだしてみると「デカい」。
出社前の短い時間に集中して撮ったのが良かったのか、鶏冠さんにも写真のできは満足頂けたようだ。と同時に私のHPも頑張らねばと思う。
最近少々タランチュラから興味が減衰気味だった。単純かつ第三者的に言うと、これは「あきた」といえるのだろう。私はその原因を良く考えてみた。私自身は決してあきたとは自覚していないからだ。
原因のひとつにまず、「時間がない」というのがある。まぁ、これは人それぞれ考え方もあるから受け入れられない原因(言い訳)かもしれないが、最近、我が家は生き物を飼い過ぎているのと同時に玄関アプローチの制作などに追われ、さらに私自身の仕事も忙しくて、タランチュラに限らず飼育が疎かになりがちである。
つぎにMブロンドが脱皮しないのと、しまちゃんが餌を食わないというのが気持ち的に大きかった。
なんだか、こうも上手く行かないと「ちぇっ」て気分にもなる。私は元々意志の弱い人間なのだ。
で、まぁ、こういった諸事情が重なり、飼育意欲減衰気味だったタランチュラであるが、今一度我が家のタランチュラ達の魅力を再確認し、自ら飼育欲を奮い立たそうと思っている。
うん、だが、こんなことを書くのは簡単なのだ。とりあえずアプローチが完成するまでは、それでも難しいものがある……これは事実だ。
●しまちゃん(Poecilotheria regalis) |
鶏冠さんにあげた写真と似ているが、ちょっと違う(笑)。
このデカさには本当に感慨深いものがある。初めてこのタランチュラを買い、訳も解らないまま飼育し、ここまで大きくなってくれた。その間、いろいろ迷いはしたものの、大きな問題もなく無事に育ってくれたのだ。
しまちゃんを飼育して、そろそろ1年が経とうとしている。
最近のしまちゃんは食欲がない。そろそろ床材交換の時期にさしかかっている。我が研究室は夏場、エアコンをつけっぱなしにして温度を制御しているのでどうしても乾燥してしまう。
一度乾燥してしまった床材を何度も、水足し→乾燥を繰り返して使用していると、なんだか調子が悪くなってくるのだ。やはり、地上に巣を張り土を掘って生活するからだろうか?
今度の土曜日に新しいプラケに移動しようと思っている。
●うーさん(Pterinochilus sp.) |
うーさんは脱皮前につき、巣に篭りっぱなし。
うーさんはそろそろ脱皮のようだ。ここしばらく餌を食べない。ただ、かなり大きくなってきたので脱皮までの拒食期間が長くなってきたのだと思う。3週間ぐらいは拒食するはず、と鶏冠さんのタランチュラHPにも書いてある。
流木の下に私の思惑通り巣を張ってくれたうーさんだが、このダイナミックさ、う〜ん、惚れそうだ。
このダイナミックな巣に腹のデカいオレンジ色のタランチュラが棲んでいる。……なんてこった(笑)。
●ルーク(Avicularia versicolor) |
お腹がいい感じに膨れているが、もう少し食べそうだ。
ちょっと前に脱皮したアンティル。Mブロンドともども名前を決めてやらなくては、と長い間思っていた。毛のメタリックさにあやかって「メタリカ」とかにしようかと思ったが、たいして好きでもないし、あんまり聴いたこともないので、それもなぁ……と思い、「ならば!」ということで名前を「ルーク」に決定した。うん、まぁ、いいだろう、今は蒼いんだし。
……あ、時期的に断わっておくけど、ルーク・スカイウォーカーではないよ。Sgt.ルーク篁III世の方ね。
そんな感じで名前も無事に決定したルークだが、最近は餌食いも良く。飼育が楽しい。Mコを与えると1回に2〜4匹は食べてくれる。
お尻の毛もピンクになってきたし、これからがホント楽しみだ。
●メキシカンブロンド(Aphonopelma chalcodes) |
もう長い間こんな腹をしているのだが、脱がない……。
こっちも名前を決めなくちゃいけないMブロンド。しかしこいつの場合、「マリリン」のイメージが強すぎて、なかなか良い名が思い浮かばない。
どうせ金髪ねぇちゃんの名前にするなら、トレーシーとかにしようかと思ったこともあったが、それもなんか違うし……。
まぁ、無理に変な名前をつけてもいけないので、据置きにしている。
脱皮するか、するかと、ずっと待っているのだが全然脱がない。鶏冠さんに話したところ、どうやら私は、Mブロンドを乾燥した環境に置き過ぎているらしいと言うことが判明した。
電話で話を聞いていたのだが、「幼体は多湿でいい」とのこと。さっそく霧吹きすると湿ったヤシガラ土の上にのぼって水を飲んでいるようであった。
乾いてたんだね、ゴメン……。
あ、名前、思い浮かんだ!! 後藤利沙(そんな名前だったかあの子……)だ、キミの名前は!!
よし、「リサ」にしよう。なんか響きも外人っぽいし。……って、またアイドルの名前かよ。ッケ、それこそ良く知りもしねぇのに。
でも、ま、いいや。
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