タランチュラの飼育日誌 vol.07 [1999年8月2日〜8月5日]




やっと脱いだよ。……ッホ。

8月2日(月)
 やっと、ついに、とうとう、メキシカンブロンドが脱皮してくれた。気分はもう、「祝・脱皮!!」である。
 パワーフィーディングができていたのか、脱いだあとやたらでかくなっていて驚いた。「おぉ、これなら見ごたえもあるじゃないか……」と思う程。
 そろそろケージが狭くなってきたので、プラケに移そうと計画中。
 時をほぼ同じくして、鶏冠さんのスリランカンが脱皮をし、オスであることが判明した。今回は上手い具合にみるかし姫さんが同種のメスを飼育されているので、鶏冠さんのスリランカンは婿に行くと言う話がまとまったらしい。
 我が家と言えば、インディアンオーナメンタルのしまちゃんは調子悪そうだし、タランチュラ事情としては今一つぱっとしない状態だ。だが、そろそろしまちゃんのケージ構想も固まってきたので、オリジナルケージを製作しようと思っている。まぁ、まだまだ「構想中」状態がしばらく続くことは確かだが。



●しまちゃん(Poecilotheria regalis)

鶏冠さん向け、「今晩のオカズ」。

 エアコンを効かせっぱなしにしているので、飼育部屋が乾燥しており、そのために調子が悪いのかと思ってケージを多湿状態にしたところ、今度は蒸れてしまったのか、いきなり調子を崩してしまったようだ。
 昨晩、5分程うちわでケージをあおいで空気の循環を行ったところ、今朝になって多少復活していた。……などと書きつつ、実際にそういう事実があったのかどうかは私の眼では解らない。多分そうだろうってな具合だ。
 新しいプラケを購入しようかとも思ったのだが、ここいらで一発オリジナルケージを造ってみようかと言う夢もある。しかし、この夢は前々から抱いているものの、なかなか現実に至らない。いろいろ回りがざわざわしていて落ち着かないのだ。
 どちらにしてももう一回このケージで脱皮できるだろう。その前に床材の交換を行えば、多少は状態も回復するような、気がする。



●うーさん(Pterinochilus sp.)
 脱皮するのかと思っていたうーさんであるが、昨日、熱帯魚の水替えをしている際にケージをちょっと蹴飛ばしてしまったら、驚いて巣から出てきてしまった。
 お腹が大きいままで、脱皮はしてない様子。脱皮の準備段階だったら危ないところだ。気を付けねば。
 我が飼育部屋がかなりゴミゴミしてきて片付かない。「何が悪いのか?」と色々考えたところ、どうやら我が家は一つを除いて、全てのケージが「熱帯魚水槽用のアングル」に載っているためだと言うことが解った。これだと2段にしかないので、置けるケージの数が少なく、必然的に床に置かれるケージの数が増えるのだ。
 雑誌などで紹介されている方の部屋の写真を見ると大概、天井に届かんばかりのスチール製アングルに置かれているのが解る。我が家もこうやらなければならないのだ。そしてそれに伴う、大移動……。あぁ、考えたくない。
 話が逸れたが、うーさんはその衝撃後すぐにまた巣に入りなおし、大人しくしている。脱皮が終わり、腹が減ったら、また元気な姿を見せてくれることだろうと思っている。



●ルーク(Avicularia versicolor)

お腹の模様が奇麗だ。


プラケの角に巣があり、上に向かって広くなっている。出口には落ち葉があり、出入りはスムーズ?!

 ルークは今、脱皮後一番の食べ盛りだ。いっぺんに数多くのコオロギを平らげ、すぐまた餌を欲しがる。お腹がまだそれほど膨れていないので、まだまだ食べそうだ。
 次の脱皮までに沢山食べさせ、そして無事に脱皮してくれたら、どんな姿を拝ませてくれるのか、非常に楽しみだ。



●リサ(Aphonopelma chalcodes)

脱ぎたてホヤホヤである。お尻が黒いのがプリチィ。

 やっと脱皮してくれたリサである。随分長いこと脱皮しなかったので、餌をかなり食べ、必然的にパワーフィーディング状態となり、今回の脱皮でグンと大きくなった。私のイメージとしては、脱皮1.5回分ぐらいは大きくなったように思う。
 脱いでもまだお腹が大きい状態で、まぁ、成長が遅いと言われているからそれほど期待はしないものの、案外早くまた脱いでくれるのじゃないかと思っている。
 今回の脱皮に際しては、鶏冠さんのアドバイスが効いた。幼体は「多湿環境に」、この言葉がなかったら、うちのメキシカンブロンドは脱皮不全で命を落としていたかも知れない。「そこまでか(そんなにまでも解ってないのかの意)」と鶏冠さんに言わしめた私のタラ飼育力もお陰でちょっと向上したと言う訳だ。
 昨日、脱いだリサを見て驚いたのはその体色の変化である。
 脚が青黒くなり、お腹も黒い。そして生えてる毛だけがややブロンドの輝きを持っているような体色だ。これはまぁ、脱いですぐの色なので、またすぐ違った落ち着いた色になってしまうのかも知れない。
 これでしばらくして餌を捕るようになったら、頃合を見て小さなプラケに移そうと思っている。



8月4日(水)
 脱いでから2日目の一昨日、リサがMコを食べてくれた。なんだか飼い始めより臆病になった感じで、コオロギを殺さないと食べなくなってしまった。
 脱皮前、霧吹きをちょっと強めにしたのでまだ床材が湿っているが、それが嫌らしくケージの外へ逃げようとしている様子が観察できる。今夜あたりプラケを買いそちらへ移そうかと思う。
 昨日の夜から急にしまちゃんのヤル気が復活し、入れてあったコオロギを平らげ、壁にはり付き始めた。それでもやっぱりちょっとガタガタすると巣に潜ってしまう。
 このタランチュラ観察日誌を読み返すと、随分前から「しまちゃん用にオリジナルケースを造る」などと私は言っているが、全然実現していない。なんと実行力のない事か。われながら情けなくなる。
 いま、有毒研究室的に計画しているのは、「しまちゃんケージの製作」「レウコの産卵用ビバリウムセット」「蛇ケージ製作」の3点だ。その他にも私の飼育生物全体としては色々問題が山積みになっている。そんな中で、またしても蛇なぞ買ったものだから、資金は焦げ付き、行動力は持っていかれるなど、ホント、後先考えない破滅的行動で、自ら墓穴を掘りまくっている。
 しかし、上記3点は、どれも順序が付けられない程の急務で、それゆえ実作業に取り掛かれないでいるのだ。いわゆる三つどもえ状態である。
 そんなこんなできっとしまちゃんの次脱皮もこのプラケで行われる事だろうと思う。なんにしても調子が良さそうになってきて一安心なのだが、そうなってみるとなお私の実行力のなさが浮きぼりになる。



8月5日(木)
 昨日の夜、カプアスへ行ってSプラケを購入し、そこへリサを移した。床在はヤシガラ土オンリーで、心持ち厚めに敷いた。湿度を保つため、ヤシパネルの切れ端(8cm×4cm×4cm)を入れてそこへ霧吹きしておいた。明けた今朝になるとそのヤシパネルの切れ端の壁面(と呼べる程のモノではないが)に張りついていた。おそらくそこはこのプラケの中で一番湿度の高い場所かと思われる。これにより、それぐらい幼体には湿度が必要なのかと確認できた。
 話はそれるがカプアスにアジアアロワナのブリーダーが来店していて、店内は大騒ぎであった。私も広告やアジアアロワナの専門誌などで見かけたことのある有名なブリーダーだ。カプアスの店長は有頂天になっており、プラタパットというアジアアロワナの本にサインを書いてもらい、来店している客に無料で配付していた。さながらアイドルかなんかのサイン会のようだ。
 私はそのブリーダーには興味がなかったが、店長がくれると言うのでそのサイン入プラタパットを有り難くちょうだいした。特集は過背金龍で素晴らしい個体の写真がズラッと載っている。この辺りのアジアももう少し安くなれば手がだせるのだが……。
 店内をざっと回ると、以前は少量売っていたタランチュラがいなくなっている。これは残念な傾向だ。やはり熱帯魚屋が急に手をだしても採算がとれる程売れないのだろうか。ホントは、ある程度の量をいっぺんにおいて状態良くキープしてあれば、売れると思うのだが、まぁ、なかなかそうはいかないか。



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