タランチュラの飼育日誌 vol.14 [2000年3月27日〜4月10日]


 3月27日(月)


ずいぶん色が出て、メキシカンレッドニーらしくなってきた。


 メキシカンレッドニーのイブが脱皮をした。結構時間がかかったように思う。もしかすると環境の変化が悪影響を及ぼしたのかも知れない。
 しかしとにかくも無事に脱いでくれて安心した。脱皮殻を採取して腹部を確認すると今回の脱皮殻にポケットは見当たらなかった。我が家にきてから2回目の脱皮殻で確認したわけであるが、今後この個体の脱皮殻を追跡調査してポケットと言うものが成長とともにできるのか、それともこのまま雄になるのか調べてみたいと思う。まぁ、とはいってもたった1個体の検証ではあるが。


 インディアンのグリフもしばらく前に脱皮していたらしく、巣の外に脱皮殻が捨ててあった。こちらは脱皮後時間がたち過ぎており、ポケットの確認は不可能。同じく、グリーンボトルのゴクウも脱皮していたがこちらは脱皮殻を発見できなかった。


 ゴクウは今回の脱皮ですばらしい色彩を発揮しはじめ、これぞグリーンボトルと言う感じになってきた。今後、大きくなるにつれもっと見ごたえのあるタランチュラになってくるだろう。
 最近、仕事の関係もあって「美しさ」について考えることがあった。私の考える美しさと、他人の考える美しさの差と言うものをちょっと感じてしまったのである。それは私が車に乗っている時であったが、対向車線を金色の車が走っていたのである。
 その時私は「なぜあんな悪趣味な車に乗るのか?」と不思議でならなかった。しかし、家に帰ってタランチュラを「美しいよなぁ……」と感じ入るにあたり、やはりそんな価値観と言うものは各々当人の勝手だと言うことが分かった。
 ただ、タランチュラはめったに人に見せないが、車は毎日でも人に見られるものであるから、そのへんの差がやはり私に「あの車は変だ」と思わせるのだと思う。
 話がそれたが、私も最近になってやっとタランチュラにハマりはじめたんだなぁ……と自覚したと言うことである。




 4月10日(月)

 昨日は、鶏冠さんの引っ越しを手伝いに、我が家から横浜までちょいとした旅を行った。その前日も関根さんと旅をしたため月曜日の今日は少々くたびれちゃっている。
 それはさておき、鶏冠さんの引っ越しを手伝った御褒美に、タランチュラを少しわけていただいた。それらの個体はレガリスさんが鶏冠さんに引き渡した個体のうちの数頭であり、中でもまだ幼体で私が楽しめそうな種類を鶏冠さんがチョイスしてわけてくれたものである。
 いろんな巡り合わせで我が家にやってきた個体達であるが、仲良くやっていきたいものである。
 その面々を紹介したいと思う。


 まず、念願のコバルトブルータランチュラ。こいつは私が数年前に「タランチュラの世界」という本を見て、最初に飼いたいと思った種の一つである。


 それからサンタイガー。これは、誰がどう見ても「悪」という感じのすばらしさを持ったタランチュラである。真っ黒な身体にオレンジのフラッシュ模様、これがかなり「悪の華」と言う感じで、なんともまたアブなカッチョいい。



 次にブラジリアンサーモン。この種は世界最重量という肩書きを持った種類で、あのゴライアスバードイーターよりも体重が重くなるのだそうだ。脚が短く、身体が大きくなると言うことだろうか?
 いずれ私はゴライアスバードイーターも我が家に迎えようと思っているので、そうするとインディアンオーナメンタルとあわせて、「かなりデカいやつらを揃えてる人」ということに、事実上なってしまうだろう。
 ここまでがある程度育っている個体で、あと2匹は幼体である。


 幼体の内1匹はサンタレムピンクヘアードというタランチュラで、多分、私なんかには勿体無い種類だと思う。がんばって育てよう。



 最後の1匹はビタリウス・クリスタータスという種だ。これが凄くかっこいい。同じ種で鶏冠さん所有の少し大きな個体を見せてもらい、あまりのカッチョ良さに痺れてしまった。


 これら計5匹のタランチュラが昨晩、我が家にやってきた。少し大きめの3匹は全て高温多湿で飼うようにと教えられ、残りの幼体2匹も幼体なのでとりあえず多湿ぎみにと、結局5つのケージを全て多湿にセッティングした。
 大きさから言うとサンタイガーが一番大きいので、こいつを亡くなったうーさんのプラケを洗ってそこに入れることにした。樹上性ということで、流木を枝に見立てて横向きにセットし、雰囲気を出してみた。水入れはいつもの通り、常設。
 ブラジリアンサーモンピンクは身体も大きく、しかも徘徊性ということなのだが、小さなプラケしか用意できなかったので、内部のストラクチャーを排除して面積を優先させた。しかし、この大きさでもさすがの重量感である。
 コバルトブルーは地中性で、すぐに潜ってしまうだろうと思い、トンネルの入り口を用意しておいた。小さめのコルクバークを半分土に埋めただけの簡単なものではあるが。
 3匹のうち移動が一番大変だったのがこのコバルトで、本当にドキドキものだった。うまくプラケに追い込むことができたから良いようなものの、やはりタランチュラの移動は慎重にしなくてはと再確認させられた。
 幼体は移動そのものは問題なく行えたが、移した先のデリカップが浅すぎて使い勝手が悪い。これはすぐに改善する予定だ。
 インコでも蛇でも感じることだが、やはりいきなり大きい個体だと、その個体の素性が解らず、取扱いには恐れが伴う。自分のキングスネークならどんなに腹ぺこでも、なんとかハンドリングできるし、私が育てたインディアンオーナメンタルのしまちゃんなら撮影していてもそれ程の恐怖は感じない。いや、それなりには恐怖だが。
 しかし今回のこの3匹においては、「はたしてどんな奴なのか?」というのがまるで解らず、最初にコバルトをやってしまったがために、プラケに追い込む際かなり威嚇されて相当ビビってしまった。
 いずれはつき合い方も分かってくるであろうが、今はまだ慎重につきあうことにしよう。


 P.レガリスのペアは今の所まだ別居状態だが、しまちゃん(おそらくメス)の脱皮が、まだまだ行われそうにないので繁殖用ケージをセッティングし、2匹を一緒に飼育してみようと思う。
 他の面々はあまり変化がない。アンティルのルークがしばらく大人しかったと思ったら昨日脱皮していたぐらいだ。
 P.レガリスのグリフと、グリーンボトルのゴクウが本格的に巣を大きくし始めている。楽しみ方は人それぞれだろうが、彼等の働きぶりを見るにつれ、本当に楽しもうと思うとタランチュラも大きいケージにこしたことはないのだろうと思う。



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