4月14日(金)
レガリスペアを入れようと思っていたケージを改造完了するための資金を、どうやって捻出しようか悩んでいる時、ふと気がついたことがある。それは、私の中でのウエイトの問題だった。
ちょっと前までは、ヘビが一番、ヤドクが二番であったが、いまではどうだろう? 今は、ヘビが一番、ヤモリが二番、そして三番目はタランチュラだ。今、私の中ではヤドクの順位はその他大勢の中に紛れ込んで、順位がつけられない程ウエイトが下がっている。
だとしたら、当然、あまっているケージをタランチュラにまわすべきではないのか? と気がついたわけである。
現在、90cmアクリル水槽を改造したケージが1本、止まったままになっている。これに2箇所穴をあけ、1箇所はミスティングシステムのノズルをつけ、1箇所はエーハイムのパイプを通してシャワリングするというのがヤドク用に考えた改造工事だったのだが、これを施したとしてもそこにレガリスのペアを入れるのになんの問題もないじゃないか、と思ったのである。
ので、週末にはその改造を行い、そこにまずメスであろうはず(希望)のしまちゃんを移し、落ち着いた頃にサウザーを入れてみようと思っている。
◆
トロピックファウナから来たGボトル。脚が一本ない。そういえば、忘れていたわけではないのだが、このあいだの土曜日に沖縄のトロピックファウナから死着だったグリーンボトルの代わりの個体が送られてきた。
今回は無事に到着し、来た当日から元気に餌を食べてくれている。脱皮が終わったばかりのようでまだ腹部が小さいのでこれからたっぷり餌をあげてどんどん大きくしよう。前からいるゴクウと随分大きさに差があるので、これを埋めなくてはならない。こいつの名前は、現在我が家で育っているゴクウの相手だからとうぜん「チチ」になるわけだが、もしオスになってしまったらベジータに改名しようかとも考えている。
しかし、そろそろタランチュラに名前をつけるのが辛くなってきた。
脱ぎたてのサンタレムピンクヘアード。4月19日(水)
ここ何日か調子が悪そうだったビタリウス・クリスタータスだが、カップを大きな物に替えたら元気になってきた。餌も食べるようになったし、どうやら蒸れていたようだ。同じく小さなカップに入っているサンタレムピンクヘアードは脱皮後間もないのでまだ移していないが、しばらくしたら移そうと思っている。
5月8日(月)
随分日にちが経ってしまったが、レガリス繁殖計画に進展はみられない。連休中もあまり作業ができず、進行は停滞ぎみである。
しかし、鳥用の室内温室が飼育部屋から取り除かれたため、急に飼育部屋内が広くなりその中でタランチュラを眺めていたら、あらたなアイデアも浮かんできた。まぁ、あまりああしよう、こうしようと希望ばかり書いてもあれなので、実行してから報告しようと思う。
連休の半ば、5月の3日に鶏冠さんのお宅にうかがい、鶏冠さんブリードのカーリーヘア(B.albopilosum)を5匹わけていただいてきた。
こいつらは鶏冠さん初のブリーディング個体と言うこともあり、記念すべき蜘蛛達なのである。
これらの子蜘蛛については、ネット上での販売もなされているため、興味のある方はこちらのページを覗かれたい。→【Morbid angels】:鶏冠さんのブリーディング個体販売ページ
まだとても小さく、餌やりもままならない状態の個体であるが、ショウジョウバエやイエコオロギのピンヘッドを与えたらどうにか食べているようであった。
◆
同じ5月3日に、チリコモのオスも鶏冠さんの所からやってきた。これは現在鶏冠さんのところで繁殖しているチリコモたちのお父さんにあたる個体であるが、オスになってから随分経つと言うのに元気だと言うことで、我が家のチリコモと交尾させてみたら?と言うことになったのである。
こちらはメス個体。我が家のチリコモとは先日やっと記録をつけはじめたハッちゃんであるが、オスを連れ帰ってすぐに2匹を会わせてみると、問題なく交尾が行われた。
内心ドキドキしていたが、何ごともなく上手くいき一安心している。本当は1週間おきぐらいに何度かさせてみたら?と言われていたのだが、我慢できずに3日後の一昨日、また交尾させてしまった。今回も上手く行ったが、前回よりオスが逃げ腰だった。
次の日、様子を見てみるとオスが何とスペルマウェブを張っていた。朝から張り始め、今度は一日中その上に乗っかっているのが観察できた。
ということはもしかすると前2回の交尾では精子が無かったかもしくは古くなっていたのかも知れない。そのためにオス自らが判断して新たなスペルマウェブを張ったのかも知れない。
だとしたらこのオスの男意気を見過ごす手は無い。今夜あたりもう一度交尾させてしまおうと思う。
◆
ブラジリアンレッド。
最近、グリーンボトルのゴクウとブラジリアンレッドのジルジル、そしてサンタレムピンクヘアードが脱皮し、どいつも綺麗に育っている。
とくにサンタレムピンクヘアードはその美しさの片鱗が垣間見え、今後の成長にも期待が持てる。
◆
そしてもうひとつ5月3日の横浜遠征で、手に入れたタランチュラがいる。コスタリカン ゼブラレッグ(Aphonopelma seemani)だ。
このタランチュラも私が最初に「タランチュラの世界」を見て「飼いたい」と思った種類のうちのひとつである。
最近、あまり見かける機会が無かったので「今度どこかにいたら買おう……」と思っていたところ、鶏冠さんに連れていってもらったグリフォン横浜店に手ごろな値段で出ていたので、購入に踏み切ったのだった。
当日は衛生管理部長も一緒だったのだが、飼育許可申請を出したところ、その場でOKだったのが私を驚かせた。
曰く「今さら……。もう一緒でしょ」との事。
Tarantula's Room入り口に戻る
タランチュラの飼育日誌vol.14へ戻る
研究室入り口へ |
研究室案内へ戻る |