サソリの飼育日誌 vol.02 [1999年3月24日〜4月26日]




文句無しのこのフォルム。やはりサソリは悪の象徴でかまわない。

3月24日(水)
 イエローファットテールは順調育っている。……と思っていた。
 ずっと、サソリについては餌を少なめに、痩せているぐらいがベスト、と聞いていたのでその通りの飼育を心がけていたのだが、だがっ!! 最近、タラ&サソリ熱が加熱している私が、ハチクラでそれを見てしまった時、あまりのことに驚愕してしまったのだ。
 それと言うのは、なんと、ハチクラで売られているサソリの幼体すべてが、プリっプリに太っていたのである。しかも、太っているくせに、そのハサミには更に自身と同じぐらいのサイズのコオロギが捕らえられ、食われているのだ。
 私もヒネクレ者を自称している身であるからには、常から人とは違った事をしてみようと思っていた。であるから、我が研究室のイエローファットテールは飼育当初は1週間で1匹のMコ、そして最近では1週間で2匹のMコと、通常言われているより多目の餌量を与えていたのである。
 しかしても、このハチクラサソリ幼体群の太り具合、食わせっぷりはどうしたものだろう? 度胆を抜かれかかった私は、ハチクラのタラ&サソリ担当のアフロ君に訊いてみる事にした。
「サソリってこんなに餌やって良いんですか? 餌は少なめにって聞いてるんですけど……」と。
 するとアフロ君は包み隠さずその訳を私に教えてくれた。彼の話を要約すると、CB個体の特に幼体は餌を多めに与えないとかえって死んでしまうということだった。
 そこにきて私の驚きは「してやったり!!」の気持ちに変わったのは言うまでもない。大した事ではないが、「本物」を探り当てた気分だったのだ。
 とはいえ、我が研究室のイエローファットテールにしてもまだまだ餌が足りない。それぐらいハチクラでは大量に与えていたのである。
 負けるもんかと、さっそく我が研究室でもコオロギを多目に与える事にした。2日に分けて大き目のMコを2匹与えると、ファットテールはみるみるうちに膨らんできて、美味しそうなふっくら感を身にまとい始めた。しかも、コオロギを食べたために薄いベージュの体が透けて焦げ茶色になった。この茶色はコオロギの色かと思われる。
 同時にケージ内には今まで目立たなかったサソリの糞が辺りに転がるようになり、かなり代謝が早いように思えた。


これではファットテールではなく、ただのファットスコーピオンだ。

 今後もこの給餌方法で飼育を続けていこうと思うが、もしこのページを見てサソリに大量給餌してみようと思い立った方がおられたらちょっと待っていただきたい。大量給餌については我が研究室での飼育結果が出てから試していただいた方がより安全であるからだ。ご自身の責任範囲においてイチかバチか試したい、と言われるのなら止めはしないが。
 太らせても良いと言う事で、俄然楽しくなってきたイエローファットテール、このまま順調に太って脱皮してくれれば一段落かな?と私は思っているところである。




ファットテール、その象徴を超近距離マクロ撮影。

4月26日(月)
 やっぱり脱皮しない。
 給餌はだいたい1週間にMコ1匹の割合だが、とってもデブっていて、さらに与えたMコも食べてくれるのだが、脱皮はしない。
 身体は少し大きくなった気がするが、実際に大きくなっているのかは不明だ。
 時々霧吹きしてみるが、したからといって脱皮する訳でもない。
 このままでいいのか疑問である。



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