飼育日誌 vol.01 [1998年6月28日〜7月2日]
飼育日誌 vol.01 [1998年6月28日〜7月2日]
メキシカンキングスネーク。強引に略して「メッキン」。
6月28日（日）
今日からキングスネークの2匹目、Lampropeltis mexicanaを飼い始めた。かなり色の薄い ヌエボレオンキングで、サイエリフェイスと呼ばれるタイプだ。
我が有毒研究室衛生管理部長の命題である「キングスネーク全種制覇計画」が発動しはじ めた訳である。
現在およそ300種は下らないと聞くキングスネークをどこまで揃えられるのか、楽しみで はある。
私自身は基本的にブリーディング指向の持ち主であるから、今後、キングスネークの繁殖、 新系統の作出などにも挑戦できれば、と考えている。
話は変わるが、昨日（6/27）、今日（6/28）は、カメ雑メンバーのオフ会があり、遠方の メンバー達とも会えて、とても楽しい2日間であった。
この場を借りて、幹事であるスッポンの化石さんにお礼を言いたい。本当にごくろうさま でした。そしてとても楽しかったです。
是非またこのような企画に誘って頂きたい。
このオフ会の際に、爬虫類倶楽部においてオロペル（キンイロマツゲハブ）を見させて もらった。以前TVで見て、そのあとも雑誌などで写真だけは見たことがあったが、実物を 見るのは初めてであった。凄くカッコ良く、そして典雅なまでにそのたたずまいは美しか った。当然、飼育欲を掻き立てられたが、毒蛇の飼育は私の飼育レベルもさる事ながら、 個人的倫理観と法律上の問題から言っても断念しているのが現状だ。
まぁ、意味は少々違うかもしれないが、高嶺の花ということにしておこう。いずれ写 真だけでも紹介できればと思う。
6月29日（月）
急揃えのケージではあったが、メッキンは大人しくキッチンペーパーの下に潜って落 ち着いている。ケージの中には水入れとハイドボックスを設置してある。ハイドボック スはスッポンの化石さんのアドバイスで設置したものであり、十姉妹の巣箱をそのまま 利用し、中にはウッドシェイブが入っている。
6月30日（火）
昨日は会社に泊まり込みであったため、とりあえず今日は午後から休みをいただい た。メッキンは昨日と同じくペーパーの下に潜り、隠れていたが夜になると水入れの 上に移動していた。だんだんと環境にも慣れたのか、怯えた状態からケージ内を探索 する状態までになったようだ。
ハイドボックスの中からマウスに飛びついてきた。
7月1日（水）
昨日に引き続き今日も会社を休んでいる。メッキンは午前中のあいだ色々と動き回り、 夕方から夜にかけては水入れの上にいた。
夜に冷凍ピンクを解凍し、初の給餌を試みる。
最初、盖を開けたショックでハイドッボクスに逃げ込もうとするが、解凍したマウス を軽く身体に触れさせると、全身を震わせて歓喜と興奮と緊張を伝えてきた。
そのままゆっくりとハイドボックスに入っていくので、狙っているものと思い、ボッ クスの入り口にマウスを持っていくと、「カッ!!」と食いついてきた。
少々マウスが大きかったため、飲むのに苦労しているようであったが、そのままハイド ボックスに潜り込んで飲んだようである。
マウスを咥えたままハイドボックスの中に消える。
給餌のあと様子を見ると、またキッチンペーパーの下に潜ってじっとしていた。
とりあえず初回給餌が無事に済んで一安心である。
7月2日（木）
午前中は暑かったせいか、キッチンペーパーの下に隠れて全く姿を見せない。やはりピンク が大きすぎたのだろうか？
しかし、夜になると結構活発に動き回り、水入れに浸かって時折水を飲んでいる姿も見られた。そ の後はまたキッチンペーパーの下に潜り直し、じっとしているようであった。
見る度に全く動いていないようなので、いいかげん心配にもなるが、なかなか決まらなかった 名前が「ポンチョ」などというフザけた名前になったので、人生（蛇生？）を憂えて塞いでいる のかもしれない。……なぁんてことが、ある訳もなく。ただ、お腹が一杯なだけであろう。
まだ環境に完全に慣れていないためにか、カリキンに比べてやや臆病な気もする。まぁ、まだ 個性を見極められるほどつきあっていないので単なる気のせいかもしれないが。
明日は様子を見てハンドリングに挑戦してみようと思う。
つぶらな瞳の「ポンチョ」。しろてんよりやや臆病か？
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