ヘビの飼育日誌 vol.01 [1998年10月15日]




ポケットモンスター!!

10月15日(木)
 今回から、蛇達の飼育日誌をひとまとめにすることにした。
 今後、蛇の種類(希望としては、ゴファースネークやボアなど)が増えることがあったら、種類別に分けるかもしれないが、それとて数が増えるとどこまでできるか分からないので、しばらくはこのスタイルでいこうとおもう。

 このあいだから蛇のケージがダニに侵されている。駆虫に四苦八苦したが、結局一番効果的なのは清潔な環境ということだった。今までは、始終窓を閉め切り(真夏でも雨戸を閉め切り、クーラーが一日中、留守でもついてたため近隣の住人から不審がられたことあり)、薄暗くじめじめしていたのだ。これならダニもわこうと言うものである。
 そんなこんなで、最近は涼しくなったことでもあるので、休日のたびに部屋の窓を開け放ち換気に努め、衛生管理部長が掃除もしてくれている。これにより部屋そのものの清潔さを保ち、ダニの数を減らそうと言う算段である。……しかし私としては、掃除のために不要なプラケなどを片付けたことにより、部屋が心なし広くなったように感じるのが嬉しかったりする。
 当の目的である蛇ケージ内のダニも、床材(キッチンペーパー)の定期的な交換、およびハイドボックスの一部撤去により、かなり数を減らし、そのうえで防虫シート(台所・押入れ用)を使用したので、ほとんど姿が見えないほどになった。
 そして話しは変わるが、10月10日に衛生管理部長を伴って横浜の爬虫類ショップ「ピンキー&THEキラーズ」に行ってきた。
 圧倒的な数の美しい蛇達が魅力のショップであった。ただ、私などは飼育を始めたばかりの初心者であったため、珍しい蛇の話や、実際の個体を見せて頂いても、驚きや喜びはなく、ただただ困惑するばかりであった。しかし断わっておくと、けっしてお店の方が大上段にかまえ、珍奇な種類の個体を自慢するといったような感じではなく、非常にフレンドリーで、こちらのバカバカしい質問にも丁寧に対応してくれる感じの良いショップであった。
 今後も時々行ってみたいショップではあるが、なにせ横浜となると我が研究室からは、もう小旅行の距離であり、その旅程と言うのがまた渋滞に次ぐ渋滞で実際の距離以上に横浜という地は遠いものなのである。しかるに、今後足を運ぶにしても、しっかりとした購入計画&購入資金を用意してからということになるだろう。
 そしてしかし、ひとつ気にかかるのは、「ピンキラ」が、ベイスターズのリーグ優勝による割引セールなどをやっているのかどうかと言うことなのだ……。




脱皮もおわり、ノリノリのしろてん。「うっしゃー!!」

●しろてん(L.g.californiae)
 昨日脱皮を済ませたしろてん。改めて脱皮の皮を見ると、かなり大きくなっているのに驚かされる。軽く70cmはあろうかと思われる。とはいえ、最近はファジー3匹+ピンク1、2匹を食べるのだから、なんら不思議なことはないのである。
 大きくなっても相変わらずチャーミングな顔で微笑んでいるのだが、私の見ていない長い時間の中で、隣のケージにいるボウシトカゲモドキを食おうとして動き回っているかもしれないと思うと、こんな蛇に睨まれるボウシが不憫でならない。狭い研究室で、ごめんよ。




ポンチョ、故郷へかえる……(ウソ)。

●ポンチョ(L.mexicana)
 最近、ポンチョと私の関係は、非常に良い関係である。いうなれば、気心の知れた仲とでも言えようか。ハンドリングには何の不安もなく、餌食いも好調である。脱皮の前日に少々気がたつ程度で、その他はまったく神経質な面は見せない。
 このあいだ脱皮したが、やはりヌエボレオンは脱いですぐがとても美しい。




お嬢はハンドリングできないので、遠くから撮影。

●お嬢(L.c.calligaster)
 現在5頭いる我が研究室の個体において、唯一ハンドリング不可能なのが、このお嬢である。
 ハンドリングできないと言えば、飼育当初のしろてんがそうであったが、しろてんをハンドリングできなかった理由と言えば、噛み付く、絞める等の攻撃的な、いうなれば蛇としてポジティブな行動が原因であった。しかし困ったことに、お嬢はそれとは全く逆で、ただひたすらパニックに陥り逃げまどうばかりというネガティブな行動しかとらないのが原因なのである。
 どんなに優しく触っても、どんなにフレンドリーに触っても、お嬢は私の手の中で恐怖に暴れ、とてもおちついてハンドリングに慣れさせるなどできない状態になってしまうのだ。「触られるのがイヤ!!」なんて、なんともお嬢様らしいといえば言えなくもないのだが、掃除の度に暴れられると蛇の方のダメージが気になる。
 一度など、ハエ水槽(ハエのビンを並べてある水槽)に飛び込まれ、ハエのビンを薙ぎ倒されて大変なことになった。ハエの方は、まぁ、倒されてもどうということはないのだが、飛び込んだ際にどこかにぶつけて怪我でもされてはと、気が気ではない。その時も、とっさにハエ水槽から取り出し、怪我がないか調べたのだが、やはり手の中で狂ったようにもがき、暴れられ、とてもキズなどが見られる状態ではなかった。どうしたものか、トホホ……。




思えば、ジゴロも大きくなったなぁ。

●ジゴロ(L.g.nigritus)
 ダニの侵入が一番ひどかったジゴロのケージであったが、防虫シートと衛生管理部長の掃除のおかげで、ほとんどダニの姿はみられなくなった。
 ジゴロは、前回の脱皮の際どこかに引っ掛けたらしく、鼻の頭を擦りむいてしまっている。ほんの小さな傷なので、特に心配もせず、自然に治癒するだろうと呑気に構えている。この程度の傷なら2回も脱皮すると治るらしい。しかし、ウロコなどに目立った乱れがでないといいのだが。
 ジゴロもポンチョについで人慣れがよく、ハンドリングに対して何の抵抗もない。ここから考えても、やはりカリキンやプレキンよりも、メキシカンキングの方が人慣れしやすいと言うことがいえるだろう。まぁ、どちらにしてももう少し数をこなさないことには確証は得られないが。




(あ〜、ワシ、いま、持たれとるわ、もうムッチャ持たれとる……)


キングスネーク達と違い、カバヴーの鱗はザラザラした感じ。

●カバヴー(H.nasicus.nasicus)
 ダニ騒動のおかげで、カバヴーのハンドリングもできるようになってしまった。床材を砂にしてから頭部などに流木に擦り付けたような傷ができたりしていたので、ダニの被害がひどいのかと思い捕まえて確認したのだ。
 そんな感じで半ば強引にハンドリングしたら、これも案外簡単だったと言うわけである。
 どこをどうよく見てみてもダニの姿は無いように思う。しかし、これとても素人判断なのでちょっぴり不安だったりはしている。
 手にとってみると、太短くて本当に可愛い。昼間は床材の砂の上でトグロを巻いたりして、雰囲気もなかなかものである。
 前述のピンキラにカバヴーと同じセイブシシバナヘビのペアーがいたのだが、その仲睦まじいさまを見て、カバヴーにもきっといい相手を見つけてあげようと、密かに決心したのであった。うまくペアーになれば、あのハチクラにいる仔蛇を自分で孵化させることができるのだ。それはきっと最高の気分だろう。
 とはいえ、そこまでの道のりもまた他の生物における現在の私の飼育レベルから鑑みて、なかなかに困難で遠い道のりなのであった。




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