ヘビの飼育日誌 vol.16 [1999年12月20日〜12月22日]


12月20日(月)
 私は今、現実逃避をしている。
 仕事が忙しすぎて手を付けたく無いのだ。年末も押し迫ったこの時季、こんなにも忙しいなんて、人間なんて、なんて、なんて、なんて、なんてツマラナイ生き物なんだろう。
 そんな事を忘れて、まわりが加速度的に忙しく、最高スピードでグルグルグルグル回っている社内で、私は現実逃避をして、蛇達の事を思い出して、すこしでも幸せな気分を味わおうと、今、努力している訳である。


 我が家の蛇達は、専用アングルも組み上がり、軽冬眠組(深冬眠組の第一段階含む)の冬眠も始まって、徐々に来年のブリーディングに向けて計画進行中である。
 カリキンなどの冬眠は20℃ぐらいでも大丈夫だと言う話をきいたので、カリキンはそれでやってみようと思う。この前まで、室内温室を買おうかどうしようか悩んでいたのだが、来年はカリキンのブリーディングがメインになりそうなので、今回の冬眠に際しては温室の購入を見送った。
 今、冬眠させているのはカリキンのしろてんと、ヌエボレオンのポンチョ、メキシカンブラックのジゴロ、プレキンのお嬢、セイブシシバナのカバヴーで、この5匹うち、ポンチョはいずれもっと冷やそうと計画中である。
 カバヴーについてはもっと突っ込んで情報等を集め、ブリーディングに取り組もうとも考えていたが、なにせペアリングの相手が見つからないため今回は断念した。
 来年中にいい相手が突然見つかった時の事を考えて、一応、クーリング程度の状態にはしてある。そして何より、雌雄判定もいずれ行わなくてはならない。私自身のスキルアップの為にも、カバヴーにはプローブを使った判定を行ってみようと思う。
 計画していたカリキンブリーディングであるが、我が家のホープであるクレイジー雄のカプチーがどうにもこうにもボーダーライン上なので、今一つ明確にビジョンを描く事ができずにいる。
 12月も後半の今から1ヶ月、来年の1月半ばまででなんとか太らせ、そこから冬眠させようかと思っている。
 2月と3月の2ヶ月間眠らせられればなんとか間に合うだろう。
 そうすると、来年ブリーディングできそうな蛇はカリキンのしろてん&カプチーペアが本命で、その他、お嬢を軸にしたハイブリッドたちが考えられる。ハイブリッドはヌエボレオン×プレキン、メキシカンブラック×プレキンのどちらかになるだろう。


 今月の初めにアングルをひとつ新調した際、そのアングルの最上段を蛇専用とし、蛇達のプラケを一まとめにそこへ並べた。
 冬の寒さも厳しくなり始めた事も有り、その段だけは保温効果の有りそうなパネルで背側面を囲む事にした。
 効果のほどは解らないが、とにかくこれで蛇ケージの温度はほぼ24〜28℃に保たれている。
 昼間は下の段にある矢毒のライトの熱で蛇ケージのある段は底から暖められ、ちょうど良い温度になっているのだ。
 そこには、カプチーを最大とし、ポチ子以下、子蛇達のケースが並んでいる。これらの個体は今年は当然冬眠させないのだが、多少なり温度が下がっても良いかと思っている。温度の通年変化なんて物を無理矢理修正するのは今の我が家の設備では無理で、むしろ今年の内からそれを体験しといてもらって、一年と言うのはこういうもんだと覚えておいてもらいたい。
 子蛇達は食い渋る事無く食べているが、ポチ子は敏感に寒さを感じているのか、前回の給餌を拒否した。
 カプチーは順調に食べ続けているので、今後の成長に期待している。


 ヌエボレオンピーチのピーチが未だに活ピンクしか食べない。それでもまぁ、前よりは積極的にマウスを追うようになったので金銭面の問題を除けば、気は楽になった。
 身体も随分しっかりしてきた。これにより一度にSピンクを2匹食べられるようにもなってきたので、餌をきらさないように頑張って、もう一段階、早く育てたいと思っている。


 金曜日の夜、そのピーチのマウスを買うために、ハチクラに行った。
 相変わらず色々と心惹かれるラインナップであったが、なにより一番私の心を掴んだのは「トウブシシバナヘビ」だった。もう、ムチャクチャぷりちぃ! 思わず瞬間的に買うことを決めてしまった。……が、しかし、ちょっとまて。私はその前々日ぐらいに、今月のローン引き落とし額の明細を見ていたので、その瞬間にそれを思い出してしまったのだ。これはかなり、物欲道的には駄目な行為だが、我が家の家計を救うには重要な行為でもあった。
 ここでヘビの為に3万円を捻出できるほど、我が家は裕福では無いのだった。
 私は泣く泣くトウブシシバナを諦め、マウスとコオロギだけを購入して、ハチクラを後にした。
 しかし、あれから2日経った現在、トウブシシバナへの思いは強まるばかりだ。



12月22日(水)
 相変わらず仕事の方が忙しく、こんな風に飼育日誌を付けながらも、納期はどんどん迫ってきて、「あぁ、どうしよう? どうしよう?」と悩みながら、だけどやっぱり現実逃避の蜜は甘過ぎて、またこうやって舐めまくっている訳である。
 そんなことはまぁ、さておき、冬眠についてである。
 今度はヘビの冬眠の事をYahoo!掲示板で、capulationさんに教えてもらった。それも凄く詳しく……あぁ、ありがたや!
「情けは人のためならず」って諺があるが、私は今回それを強く感じてしまった。そして自分も、ヘビや蛙などの飼育・繁殖のテクニックを収得したあかつきには惜しみ無く公開しようと肝に命じた次第である。
 いつの事になるか解らないが、これから頑張って自分も後発の人たちに色々教えて上げられるようになりたいものだ。
 教えてもらった情報によると、温度はもう少し低くした方がよいという事であった。
 我が家のラインナップ、カリキン、ヌエボレオン、プレーリー、シシバナであればそれぞれ最高温度を18℃、12℃、18℃、18℃とし、冬眠させる日数は、カリキン50〜60日間、ヌエボレオン120日間、プレーリー70日間、シシバナ90日間と言うことであった。
 となると、現在までの期間を予備期間として、完全に冬眠を開始させられるのは年末になるので、カリキンは2月いっぱい、ヌエボレオンは4月いっぱい、プレーリーは3月半ばまで、シシバナは3月いっぱいということになる。
 この計算でいくとヌエボレオンの冬眠はすでに失敗かとも思う。しかし我が家のポンチョにおいては、一応12月のアタマぐらいから冷ましていることも有り、3月から4月で暖かくなってもなんとかなりそうな気がしないでもない。まぁ、これで万が一うまく行っても、もしまた失敗したとしても、来年のピーチ&マリオの冬眠に際しての私の準備は多少なりできることと思う。
 しかし、ともかくこれで室内温室の必要性がまた高まってしまった。室内温室を買ってきて廊下かのどこかに設置し10℃以上18℃以下の環境を作らなくてはならない。
 ふぅ〜こりゃ、資金的にまたキツいものがあるぞ……。



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