飼育日誌 vol.02 [1998年6月7日〜6月18日]




しろてんの飼育ケージ、その全貌。

6月7日(日)
 ニ度目の給餌に成功した。比較的近所にあるアロワナショップに、冷凍のピンクマウ スが売っていたのもラッキーだったと思う。
 昨日のハンドリングの影響も懸念されたが、前回の排泄(6月4日)から3日経ってい ることもあり、しかも糞の大きさが前回よりもかなり小さかった事もふまえて、今回は ピンクマウスを2匹与えてみることにした。
 最初、少し補食に抵抗を見せているかのように感じたが、またしても要らぬ心配で あった。
 次の瞬間のアタックでピンクマウスが弾かれたのだ。しかし、今回はちゃんとピン クが温まっていたためにか、ピンセットを追うような事は無く、的確に餌であるピン クを追っていた。少々、今回のピンクは大きかったこともあって、身体で巻き付くよ うな仕草を見せたのが私には興味深かった。
 続いて2匹目もあっさりと補食し、淀み無く飲み込んでゆく。しばらくは腹が膨ら んでいたが、3時間もすると元通りになってしまった。
 その後も興奮状態が続き、消灯時まで落ち着かない様子を見せていた。もしかし たら、ピンクを落としてしまった時にキッチンペーパーに臭いがついてしまったの かもしれない。明日、様子を見て、まだ興奮しているようであれば、キッチンペー パーを替えなくてはならないだろう。
 余談ではあるが、何日か涼しかったために、用心してパネルヒーターを購入した。こ こにきて手痛い出費であった。


6月8日(月)
 今日は私が見た限り、ほとんどじっとしている。満腹で動く必要が無いためだろ うか?まだ糞はしていないようだ。
 2枚重ねにしたキッチンペーパーの間に入ってトグロを巻いている。動き過ぎも 心配だが、じっとし過ぎも心配で、まったく人間と言うものはわがままだなぁと再 確認した次第である。



「うしゃー!!」

6月9日(火)
 ケージ内を確認したところ、シェルターの後ろに糞を見つけたのだが、完全に乾 ききっていた。パネルヒーターを敷いた部分であるが為かもしれないが、もしかし たら昨日のうちに糞をしていたのかもしれない。
 しろてんは、昨日とはうってかわりケージ内をせわしなく動き回っている。パネ ルヒーターの温度が上がり過ぎるようなので、プラケースに下駄を噛ませた。
 消化も済んだようなので、深夜、2度目のハンドリングに挑戦した。今回は驚く 程すんなりと手の上に登ってきた。
 手を差し伸べたら、すぐに興味を示して寄って来、スルスルと手に巻き付いて くる。


手に乗ったしろてん。


もう、かわいすぎ!!

 しばらくの間、しろてんとのスキンシップを楽しんだ。
 しろてんは指先に興味があるらしく、しきりに舌を出して調べている。
「お〜、可愛いヤツめ」と思っていたのもつかの間、「カプ!!」っとやられてし まった。
 しかし、親バカな私は、「お〜、イタタタ……」などと、孫をあやすお爺ちゃ んのように微笑んでいたのであった。


噛んでます。


しかも、飲み込もうとさえしています。

 だが、事態は急変!しろてんが本気で私の指を飲み込もうとしているのだ。手 に巻き付いたしろてんの身体には「ぎゅうぎゅう」と力が込められる。まぁ、そ れほどの力ではないが。
 ただ、今までに経験の無いことでも有り、これ以上やらせて万が一、取り返し のつかない事になったらまずいので、しろてんの頭をちょっと押して、噛むのを 止めさせた。
 しかし、一度は口を放したものの、餌を手に入れられなかったために、しろて んは執拗に私の指や掌に噛み付いてきた。


ケージに戻しても、まだ手を狙ってくる。

 餌を与えたのが日曜の夜なのだが、もう空腹なのだろうか?
 土曜日には給餌をしようと考えていたのだが、もう少し早目に与えた方がいい ようだ。



我慢できずにハンドリング。……たとえ噛まれても、イイ。

6月10日(水)
 どうしても我慢ができず、今日もハンドリングしてしまった。しろてんは流木 の下でおちついていた様子だが、蓋をあけると異変を感じて辺りを探り始めた。
 しばらくするとケージのフチまで上がってきたので、手を差し伸べる。すぐに は乗らず、何度かケージと手の上を行ったり来たりした後、おそるおそる乗って きた。
 そのまましばらくハンドリングを楽しむも、しろてんは相変わらず食べるつも りで寄って来たらしい。……ちょっと悲しくなる。
 細い身体を手に巻き付けて、「ぎゅうぎゅう」と締め付け、指先に噛み付いて くる。


おいしそう、なのか?

 顔を「トントン」と叩くとすぐに、くわえた指を放すのだが、正直まだ私の中 にヘビに対する怖さがあった。犬や猫などのペットが人に噛み付く場合、それは 様々な感情の表現であるだろうが、たとえ相手に大怪我をおわせたとしても、ヘ ビのそれとは明らかに違う。
 ヘビは「食べよう」として噛んでいるのだ。無論、威嚇のために攻撃してくる 場合もあるとは思うが、前回、今回としろてんが私を噛んだのは食べるためであ ったと断言できる。なぜなら、噛んでから飲み込もうとするし、私が抵抗すると 締め付けてくるからだ。
 噛む力も締める力もさほどではないので、大したことはないのだが、私は今ま でに「食べられそう」になったことは無いので、反射的に「怖さ」をおぼえるの かもしれない。
 ハンドリングを終え、しろてんをケージに戻して3時間もたった頃、ケージの 前面、向かって左隅に糞がしてあった。ヘビの空間認識うんぬんよりも、一ケ所 と決めて糞をするわけではないのだと知った。
 マウスを与えてから、あまり水入れに入らなくなった。部屋の湿度が高いため かとも考えてみるが、まぁ、見ていないうちに入ってるのかもしれない。



      「ほわ〜ん」           「こんにちは、みなさん」

6月13日(土)
 木曜のヘビチャットで、しろてんの餌をピンクからファジーに変えてみたらど うかとのアドバイスを頂いたので、早速ファジーを与えてみた。
 湯せん+ピタリ適温で解凍し、ピンセットでしろてんのそばに持っていってみ る。よほど腹が減っているのか、反応は良好だった。


左上から順に、[しろてんファジーを飲むの図]

 失敗だったのは、掃除の前に餌をやってしまった事だ。さすがに相手が興奮状態 のまま掃除をするつもりはなかったので、今日はそのまま蓋をしてそっとしておく 事にした。


6月14日(日)
 朝、ちょっと強引だったかもしれないが床材のキッチンペーパーを取り替え、水入 れの水を替えた。しろてんは少し興奮状態になったが、キッチンペーパーをかぶせる とすぐに落ち着き、一日ケージの底で「じぃ〜」っとしていた。
 あれだけの大きさの餌を飲むと、さすがに一日では消化しきれないようで、身体が まだ膨らんでいる。朝、そんな風にガタガタさせたので、餌を吐いたりしないと良い が、と思っていたが憂慮に終わった。
 全く吐く様子など無く、ケージの外に敷いてあるパネルヒーターに身体を半分乗せ て、まったく動かない。はたして何日で動き始めるか、興味深いところである。
 そして気になるのは、ずっとお腹を壊している事だ。餌にした冷凍ピンクの質が良 くなかったのか、解凍のしかたが甘かったのか、それとも環境が悪いのか、とりあえ ず餌と解凍法はできる限り最善のものにしたので、今は結果待ちといったところであ る。


6月15日(月)
 今朝も1日しろてんはじっとしていた。朝見ると糞をしていた。中1日、餌をとって から2日目で排泄したわけであるが、もしかすると前回の餌の分かもしれない。身体の 膨らみは感じられなくなった。
 こちらのしろてんも土曜日にスッポンの化石さんに見て頂いたのだが、おそらく雌 であろうとの事であった。
 これからも、うちの可愛い娘をよろしくお願いしたい。


6月18日(木)
 相変わらず、しろてんはケージの底に敷いた2枚のキッチンペーパーの間に潜ってト グロを巻き、じっとしている。スッポンの化石さんのヘビチャットで、スッポンの化 石さんと鶏冠さんに「ヘビはじっとしている方が調子が良い」のだと教えられ、一安 心している。なにせ初めてのヘビであるから、全てが初体験なのだ。
 しかし、昨日ハンドリングをしようとしたら、興奮して全く触れなかった。
「昔はあんな子じゃなかったのに……」と嘆く、反抗期の息子を持つ母親の心境だっ た。
 眼が白く曇っていたので、もうすぐ脱皮するのかもしれない。それはそれでとても 楽しみである。




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