飼育日誌 vol.03 [1998年6月19日〜7月12日]




キッチンペーパーの下のしろてん。

6月19日(金)
 今日も昨日に引き続きしろてんはほとんど動かないし、餌も欲しがらない。あまりにも動か ないので、つい心配になり、キッチンペーパーをどけて様子をうかがう。
 すっごい怒ってる。「なぜ???」
 なにか私が悪いことをしたというのだろうか?と、頭を抱えたくなる。ちょっと触ってみる が、一瞬で攻撃体勢を取りとりつくしまも無し。
 糞をしているのでキッチンペーパーを取り替えるだけ取り替え、そっとしておくこと にした。



こんなにかわいい顔なのに……(ちょっと前の写真です)。

6月20日(土)
 まったく昨日と変わらない。キッチンペーパーの間に潜ったままじっとしている。
「早く和解しなくては……」と思い、ハンドリングに挑むも、またも一瞬で攻撃体勢をとら れ、あっけなく玉砕。昨日よりも気が立っているようで、ハッキリ言って「怖い」。せっか く出した手もビビって冷や汗に塗れ、引っ込めるはめになる。なんとも情けない話だ。
 ケージを元に戻すと、いきなりスルスルと水入れに入り、3時間も水に浸かったままにい る。これは何かの抗議行動なのか?
「まさか、反抗期??」などと考えながら様子を見続けたが、結局水入れに入ったままであった。
 スッポンの化石さんにアドバイスしてもらった通り、近々ケージを改善してみようと思 う。



水入れの中のしろてん。

6月21日(日)
 今日はオフ会を兼ねたショップめぐりのため、あまり観察できなかったが、夜中になると少 し動いていた。さすがにお腹が減ったのだろうか?



キッチンペーパーにはこんなふうに潜ります。

6月22日(月)
 家に帰ると、しろてんがやたらと動いている。餌くれの仕草である。
「反抗期でも腹は減るんだな……」などと悪態を吐きながらも、ファジーを解凍する。いつ もの「食う顔」でカリキンが寄ってくる。その時、人工シェルターの後ろに、脱皮の皮を 発見!!


これが脱いだ皮です。

「だ、脱皮してる!!!」
 その驚きたるや……一瞬にして、驚きと歓びがないまぜになって込み上げ、言葉にしがた い感情となった。
 人工シェルターに引っ掛けて脱がれたその皮は、まるで脱ぎ捨てたソックスのようにたぐ まっていた。しかしとても綺麗で、ほぼ原形をとどめている。皮には黒い模様までが残って おり、眼の部分にいたってはきちんとドーム型になっているのが面白い。眼の部分も脱皮す るものなのだと、この皮を見て初めて知った。
 皮に気をとられている間に、しろてんがケージから出ようとするので右手に乗せるが、一 瞬にして手から降り、床の上へ。
 しろてんは少しの間自由を味わったが、あっけなく私に捕まえられてしまう。突然捕まえ たので、びっくりしたのか、おしっこをチビってしまったしろてんだったが、キッチンペー パーを取り替えたケージに戻し、ファジーを与えると、瞬間的に食らいついてきた。
 しかし、ファジーが死んでいるのに気付くと、口を放してしまう。
「まずい、拒食しちゃったか?」と思ったのもつかの間、しっかりとファジーの頭の方に回 り込み、狙って飲み込んでいく。
「しっかりしてきたじゃないか、うんうん」と熱くなった目頭をおさえる。この前は20分程 かかったファジーを、目の前であっさり飲んでしまう。
 まさに「圧巻!!」であった。
 脱皮も順調に済み、次回の給餌はファジー一匹で足りるのかどうか、嬉しい心配をしてい るところである。



十姉妹の巣箱を利用したハイドボックス。

7月1日(水)
 随分と間が空いてしまった。仕事の忙しさと、オフ会などの楽しい計画が重なって大幅 に更新が遅れてしまった。
 しろてんは、下痢気味だったのも回復し、順調に育っている。ファジーを週1で与えてい るが、もう少し回数を増やすか、一回の量を多くした方が良さそうである。できるなら ケージも改良したい所なのだが、今の状況では、シェルター用の巣箱を入れてやるのが精 一杯で、研究室のスペースの都合上、ケージの高さはとってやれないのが残念だ。
 少し前のことであるが、しろてんの脱皮した皮を計ったところ、長さは51cmであった。見 た目で40cmぐらいと思っていたのだが、皮を計ってびっくりである。
 そう言えば、随分逞しくなったようにも思う。しかし相変わらず腰砕けになるくらい可愛 いヤツだ。



うう、かわいい。

7月7日(火)
 土曜日にしろてんのケージを改善した。少し大きなプラケに替え、ウッドシェイブを入 れたハイドボックスをケージ内に設置した。
 このハイドボックスの設置は正解だった。しろてんはハイドボックスによく隠れている。ア ドバイスをくれたスッポンの化石さんに感謝。
 落ち着きを取り戻したしろてんは噛み付くこともなくなり、ハンドリングにも慣れてきた ようだ。


7月9日(木)
 脱皮前の緊張が嘘のように落ち着いている。ハンドリングも順調に行うことができる。ヘ ビが何故、脱皮前にあれほどの緊張を見せるのか? いずれ文献などで調べたいと思 う。



鶏冠さんのインディアンオーナメンタル。

7月12日(日)
 昨夜、しろてんにファジーを2匹与えた。1週間ぶりの給餌であったため食いつきは凄まじ いものが有り、2匹目も楽勝でグイグイ飲み込んでいく。
 当日は「第一回 人生ヒネクレ隊会合」を開催中だったので、お客さんも多く、一種異 様な盛り上がりの中での給餌となった。
 言葉は悪いかもしれないが。それは一つのショーのようだった。なぜ人間は、動物が餌を 食べているシーンを見たがり、それを目の当たりにすると興奮するのだろうか?
 いやまぁ、たまたまそういう人種が集っただけなのかもしれないが(笑)。


わかりにくいですが、コオロギを食べているところです。

 同時に鶏冠さんのインディアンオーナメンタルというタランチュラにも給餌を行った。給餌 前にかなりいじくりまわしていたので、私は「あんなにやった後で食べなかったりしないの かなぁ……」などと思っていたが、それは全く見当違いの心配だった。それこそ一瞬で餌の コオロギを捕らえ、なんの躊躇もなく食べ始める。
「おぉ〜!!」
 一同にどよめきが上がったのは言うまでもない。「気が荒い、狂暴」と聞いていたが、感 じとしては「度胸が座っている」といったニュアンスに近い。それにしても魅力的なタラン チュラである。




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