飼育日誌 vol.03 [1998年7月19日〜8月30日]




「風呂、はいったろ」


水入れに入って落ち着く、カバヴー。

7月19日(日)
 最近はなぜか極めて気が荒く、ハイドボックスの蓋を開けただけで「フシュっ」っと言い ながら威嚇してくる。たぶん脱皮が近いのだろうとは思うが、少し心配だ。その様子は、し ろてんやポンチョなどのキングスネークとは少し異なる。
 怯えているのはわかるが、それよりも気が立っている方がまさるのか、凶暴とはいかない までも、とても凶暴になっている。与えれば餌も食べるし、水も飲んでいるので、健康面で はあまり心配していない。
 あと、糞が少し臭くなってきたのも気にかかる。もしかすると、マウスの解凍が甘かった のかもしれない。




ハイドボックスの中で餌を食べる。

7月22日(水)
 カバヴーに突然、変化が現われた。それほど威嚇しなくなったのだ。
 ハイドボックスをあけてみても、「また、ワレかいな〜」って顔でこちらを見上げるだけで、 特に何の行動もしない。
 脱皮するのかと思って毎日様子を見るのだが、いまだ脱皮はしない。
 こんなふうに、気が荒かったり、大人しかったりと、差が激しいのが普通なのだろ うか?




うちの蛇は脱皮が近くても餌を食べる場合が多い。

7月24日(木)
 カバヴーは昨日と同じような状態のままだったが、構わず他4頭のキングスネークと一緒に 給餌をした。楽勝で2頭のファジーを飲み込んでいく。
 しくじって脇からくわえてしまっても、くわえ直すことなどせずに、そのままファジーを 2つ折にして飲み込むという荒技を披露してくれた。
 キングスネークに比べて身体が太いせいか、見ていてケージが凄く狭いように感じる。
 ちょっと先の話だけど、引っ越したら大きなケージつくってやるからな、カバヴー。




爬虫類サンドを気に入ってくれるかどうか……?

8月12日(水)
 脱皮が近いのかな?と思い続けながら1カ月経ってしまった。しかし、一昨日カバヴーの眼 が真っ白になっているのを確認したので、ここ4、5日で脱皮するものと思う。……今度こそ、 多分、本当に。
 前と違うのは餌を捕らなくなったことだ。非常に神経質になっているのがわかる。ハイド ボックスを覗いても威嚇はしないでじっとしている。
 先日、カバヴーだけは床材をキッチンペーパーから爬虫類サンドに切り替えた。
 早く脱皮を終えて、元気に潜って欲しい。……って、潜ったら見えないんだろうな、 きっと。




脱皮がすんで、活発なカバヴー。


カメラに興味を示す。


このカメラに向かってアタックしてきた。

8月19日(水)
 このあいだ、やっとカバヴーが脱皮した。これで一応我が研究室の蛇達は全員、私が飼 育を開始してから一度は脱皮をしてくれたと言うことになる。
 一口に脱皮と言っても、蛇の脱皮は脱皮らしい脱皮と言えるだろう。まず、一般の人は 脱皮と言えば蛇を思い浮かべるんじゃ無いだろうか?
 そんなメジャーナ蛇の脱皮も、実際に飼育して観察してみると色々あって面白い。
 脱皮前に神経質になったり、餌を食べなくなったりもする。体色がくすみ眼が曇る。そ していったん眼の曇りは無くなり、やがて脱皮する。
 綺麗に脱げるやつもいれば、体長が良く無いのか千切れてしまうものもいる。
 でも、脱皮後の見違えるほどの美しさ、そしていつものように元気に餌をねだる仕草の 可愛さ、思わず「良く頑張った!!」と誉めてやりたくなってしまう。
 思うに、カバヴーが脱皮できずにいたのは、私の責任では無いかと思う。それは、他 のキングスネーク同様、ハイドボックスか水入れに引っ掛けて脱ぐだろうといった考え が間違っていたようだからだ。脱皮の2日ほどまえから急にそわそわし、普段はあまり入 りたがらない水入れなどに入ったりして、いつもと違う行動をとっていたカバヴーだっ たが、その時、身体をケージに擦り付けるような仕草が観察され、鈍い私はやっと気が ついたのだった。
 引っ掛かりが無くて脱げないのでは?
 むろん、今回の事だけでは確証を得たとは言え無い。ただ、そのあと流木を動かない ように入れた翌日に、カバヴーはその流木の尖った部分に皮を引っ掛けて脱皮したの だ。
 ちょっと可哀相なことをしたかなと思ったが、それは興味深い発見であった。そして 脱いだ皮を見てみると、キングスネークなどに比べてとても分厚いことに気がついた。
 厚さを調べる機材などもっていないので正確なことはわからないが、触った感じだと 3倍ぐらいは厚さがあるように感じる。
 流木は引き続き入れてあるので、次回の脱皮がスムーズに済んだら今回の検証が正し かったと証明できることと思う。
 なんにしても無事に脱皮してくれて良かった。脱皮後の体色はやはり見違えるほど 美しく、砂漠の砂みたいだったその色は魅力的なオリーブグリーンに塗り替えられて いる。人工的なキングスネークの美しさに比べても、決して遜色の無い美しさだ。
 このまえ記した通り、床材をキッチンペーパーから爬虫類サンドに切り替えたのだ が、深さが無いせいもあってか特に潜ろうという行動は見られない。
 ただ、とても嬉しそうにしている気はする。それこそ、勝手な思い込みかもしれな いが。




カバヴーのケージはこんな感じ。……ちょっと狭い。

8月30日(日)
 最近は、いつもファジーを横から食べる。真直ぐ差し出しても、一発「フシャ」っと 威嚇してから、それが目くらましのつもりなのか、瞬間的に横にまわり込んで食らい付 く。
 もう、そんなことを気にしてもしょうが無いので、そのまま食わせることにしてい る。だいたい、太さがでてきたのでそんなに飲み込む苦労も無いようだ。
 そして嬉しいことに、一生懸命砂に潜ろうとしてくれている!!
 しかし、しかぁ〜し、申し訳ないことに深さが足りなくて全然潜れ無いのだ。
 ス、スマン!もう、もうちょっとだけ、まってくれ!!




このあとの飼育日誌は、[ヘビの飼育日誌vol.01]に続きます。



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