飼育日誌 vol.03 [1998年10月19日〜11月13日]




お腹の模様が奇麗です。

10月19日(月)
 昨日からやっと、しまちゃんが食べ始めた。ほっと一安心である。3、4日前には、地上におりてしまい「くたっ……」としていたので、さすがに駄目かと思ったが、鶏冠さんに相談したところ、温度が高すぎるのだろうと言われ、涼しい所にケージを移動したらその夜から回復して、昨日はMコを2匹食べてくれたのである。
 脱皮後の餌食いについては、GeneさんのHPにあるタランチュラ&スコーピオン掲示板で、ファンシーさんが「大きくなってくると、脱皮後の食べない期間も延びる」と教えてくださり、大変心強かった。
 こうやって少しずつ色々なことを教わり、体験しているこの状況は、いつか振り返ることができれば、きっと楽しいものだろう。

10月20日(火)
 楽しいかどうかは抜きにして、土の潜るのは心臓に悪いのでやめて欲しい。急な冷え込みのショックか、コルクシェルターの下に穴を掘ってそこに潜っているのだ。餌も食べない。……ちょっと心配である。

10月22日(木)
 昨日は穴から出ていたが、今日もまた潜っている。取りあえずそっとしておこう。




捕食シーン。コオロギは一瞬で動かなくなってしまう。

10月24日(土)
 今日、Mコを与えたら食べてくれた。穴にも潜らなくなってきた。……といってもここ2日ばかりだが。明日あたり、床材を取り替えようと思っている。




巣を張って、その奥に潜むしまちゃん。

11月1日(日)
 最近、やたらと仕事が忙しくて生き物の世話もおろそかになってしまっている。我が家にいる生き物で一番手間がかかるのがジーベンロックナガクビガメで、彼は水換え、餌やリ共にトップクラスの面倒さを誇っている。その次にはやはり熱帯魚で、水槽が多いせいもあって水換えが少々大変である。仕事が忙しくなり、生き物に裂く時間が少なくなると、当然その短い時間も手間のかかる連中に消費され、手間のかからない連中はほっぽらかされるはめになる。
 なんとも情けないこの状況ではあるが、休日は無くなり帰りも遅いとなると、一週間は7日しかないし一日は24時間しかないのだからしょうがないといえばしょうがない。
 そんな状況であるからして、手間のかからなさトップクラスのしまちゃんは、ちゃんと観察するのも久しぶりと言うことになる。
 毎朝晩、ちらっとは顔を見て、水が無くなれば足して霧吹きぐらいは最低やっているのだが、なにか問題や疑問を発見するほど観察できていない。かといって、手間のかかるジーベンや熱帯魚を穴があくほど見ているわけでもないのだが。
 そんな状況でも、しまちゃんはそれなりに暮らしているようである。餌食いはあまりよくないが、小さなプラケ一杯に巣を張り、そこに土を盛り付けている。私はこのあいだその光景を初めて目の当たりにしたのだが、なかなか心温まる光景だった。
 コオロギをホールドするのと同じ脚を使って土を握り、巣の上に登って、まるで御飯をよそうがごとく「ほこほこ……」と盛り付けている。これを私の見ていないあいだ毎日やっているのかと思うと、なんだか微笑ましい。
 人間とはかけはなれた能力を持っている彼らが、こんなふうにコツコツなにかを作っていることに共感をおぼえる。




ほとんどケージ全体に巣を張り、土を盛っている。

11月8日(日)
 2、3日前に入れたコオロギが潰したりなくて生き返ってしまった。しょうがなく確実に息の根をとめ、しまちゃんの巣に張り付けておいた。その数時間後、また様子を見ると、いつ入れたのかもどこに居たのかも分からない別のMコが死んだコオロギに食らい付いていた。
 それを見るとなんだか寂しい気持ちになった。まぁ、荒んだ会社ので生活を投影してしまっただけの話なのだが……。
 しまちゃんもこれには興醒めなのか、まったく無視している。




撮影の為にひっぱりだしてしまいました。ごめんなさい。

11月12日(木)
 昨日は会社に泊まりだった為、今日は午前中に帰宅し、久しぶりにみんなの顔が見られた。
 共食いしていたコオロギであるが、食われかけのやつはしまちゃんの糸に巻かれてそのまま放置され、食っていた方も土の中に半身をのめり込ませて死んでいた。結局、鮮度の落ちたコオロギは食べないと言うことなのだろうか。
 夜になるとまた、コルクシェルターの下の巣穴(?)にもぐっていたので、頭を潰したMコをさしだすが、やはり食べない。しょうがないので、巣にそっと張り付けておいた。そろそろ食べてくれないと、お腹の減り具合が気になる。

11月13日(金)
 今朝になったら、Mコはぺろりと平らげられていた。お腹もちょっと膨らんでいる。やはり新鮮なコオロギが好きなようだ。……まぁ、当たり前か。

 そして、我が研究室に朗報がもたらされた。……内容はいまのところ秘密である。





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