飼育日誌 vol.05 [1999年3月9日〜3月11日]




98年末に撮った写真。

3月9日(火)
 さて、しまちゃんである。そしてすでに1999年も3月半ばにさしかかろうとしている。
 飼育日誌をサボること3カ月半。はっきりいって、まったく観察をサボっている。こんなことではいけないのだろうが、時々コオロギを投げ入れで与えるだけで、様子を全然見ていない。
 これでは本当に何のために飼っているのか解らなくなってしまう。……衛生管理部長をなんとか口説き落として飼い始めたタランチュラであると言うのに。


背中とお腹。背中の模様が美しい。そして足の内側に見える派手な警戒色。


しまちゃんが初めて威嚇した。警戒色が目に染みる。

 まぁ、言い訳として一番有力なのは、我が研究室は未だ引っ越しのドタバタから立ち直っていない、というのが挙げられる。
 いったい引っ越してから3カ月何をやっていたんだ、お前は!! そんな言い訳が通るものか!! と、お怒りの言葉が聞かれそうではあるが事実だからしょうがない。しかも、落ち着きそうになったところへ狙ったように生き物を増やしているので余計手がまわらなくなるのであった。
 現在は矢毒ガエル室にD.pumilioがやってきて、飼育部屋の大幅な配置替えが行われており、本当にてんやわんや状態に陥っている。
 この配置替えが終ると、有毒研究室の面々、特にタランチュラとサソリは観賞に耐えうるようなディスプレイになる予定である。そうなれば今よりは飼育日誌も頻繁につけられることだろう。……多分。


巣穴を掘り続けるしまちゃん。

 そんな状況である今、嬉しいニュースが飛び込んできた。……というよりは、ついに現実となった!!  去年の暮れ、Geneさんからいただく予定になっていた、ウザンバラオレンジとストレートホーンドがついに日本に到着するのだ。
 今回の輸入は、みるかし姫さんと今井さんの個人輸入に便乗しての輸入であり、私などにはうかがいしれないような御苦労をなさっているお二人には、ただただ感謝するばかりである。私は、役所事・書類事が本当に嫌いなので、それをこなすことのできる人を見ると、尊敬の念さえ抱いてしまう。
 geneさんがブリードしたタランチュラであり、みるかし姫さん・今井さん両氏の苦労の賜物であるタランチュラが、私の手元にやってくるのだ。そして、それらのタランチュラ以外にも、みるかし姫さんがブリードしたアンティルツリーも近いうちに我が研究室にやってくる予定になっている。これはもう、のんびり手を抜きつつ飼育している場合ではないのである。
 今後は、湿気によるダニの問題なども発生してくるであろうから、飼育には気を引き締めてかからねばならない。
 そしてなにより、私が今やらなければならないことは、飼育部屋内配置替えの早急な完了である。なにしろ、そのタランチュラ達は今週末にもやってくるのであるから。




巣を張っているところ。

3月11日(木)
 一昨日の3月9日、会社から帰ってくると、しまちゃんが脱皮の最終段階であった。ここ3、4日ほどのあいだ巣穴に潜ってばかりだったので、そろそろ脱皮かと思い念入りに霧吹きしたのが功を奏したのか順調に脱皮できているようである。いくら手抜きとはいえ、様子を見て霧吹きと水足しだけはやっていたのだ。
 数時間後もう一度覗いてみると、巣穴の中ではお肌スベスベのしまちゃんが巣穴の上にかぶさっているコルクシェルターに寄り掛かっており、抜け殻は巣穴の一番奥にゴロリ……と転がっていた。
 ついに6回目の脱皮終了である。身体の大きさはまだ巣穴から出てこないのではっきりとは解らない。ただ、やはり毎回思うことは、脱ぎたてはとても美しく、少し儚気に見え、前回のと並べた抜け殻は随分と大きいものだなぁ……ということである。
 脱皮後の拒食があるだろうからしばらく様子を見て、コオロギを与えようと思う。
 週末に到着予定であったGeneさんのブリードしたタランチュラであるが、アメリカでそれらの個体を一手に預かっていてくれたショップの手違いか何かで、日本にやってくるもののうち、ウザンバラオレンジの個体数は3匹ということになってしまったらしい。
 この辺の詳しい経緯は私には解らない部分が多いので言葉を控えるが、何にしても残念ではある。私などはただ分けてもらえるのを心待ちにしていただけなのでまだいいが、ブリード主のGeneさん、個人輸入に携わったみるかし姫さん、今井さんの悔しさはより大きなものかと思われる。
 そのような事情から今回我が家にやってくるのは、Geneさんのストレートホーンドとみるかし姫さんのアンティルツリーということになった。これにより、今後は「タランチュラの飼育日誌」としてまとめて公開していこうと思う。


複雑な経路をたどって我が家に訪れたピンクトゥー。

さらに、隠していたわけではないのだが、昨年の暮れぐらいから我が家に居るピンクトゥーの事もその日誌で公開していくつもりである。


ピンクトゥー専用ケージの設計施工は鶏冠工務店。

 このピンクトゥーの入手経路は少々複雑で、元々は秋山さんがブリードされた個体なのであるが、それを鶏冠さんが2匹譲ってもらい、そのうちの1匹が我が家に来たと言う訳である。もちろん、私が「欲しいっっっ!!」と騒いで、鶏冠さんに譲っていただいたのだが。



このあとの飼育日誌は、[タランチュラの飼育日誌vol.01]に続きます。



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