飼育日誌 vol.02 [1998年9月4日〜10月6日]
俺たち、ハエ中毒!!
9月4日(金)
例の2匹はまだ変なところに隠れている。エサを与えた場合も集まってくるのが遅く、あまり食べていないように思う。
急に食い扶持が増えたためエサ不足は深刻で、レウコメラスには水曜の夜、木曜の朝と2回にわけて与えたSSコ200匹で土曜の夕方まで我慢してもらわなければならなくなった。
エサにあまりありつけない2匹のうちでも、片方の固体は特に体も小さく、痩せている。明日にはシェルターの設置と植物を増やしてのレイアウト変更をしようと思うが、それによってこの状態が改善されないようなら、また何か手を考えなければならない。
ちなみにventri.の方は、エサがないので種親にしていたハエをかき集めて与えると言う、まさに非常事態そのものの有り様である。
シェルターに隠れている……よしよし。
ビバリウムでの暮らし。
彼らにとって、快適であってくれれば良いが。
9月16日(水)
その後、ビバリウム内の植物を増やしたのだが、シンゴニウムとプミラがあっけなく枯れてしまった。どうやら蛍光灯の熱で乾燥してしまったようである。今回のビバリウムはアングルの関係もあり、高さが足りないため、蛍光灯が近すぎるのだ。研究室の引っ越しと共に、ケージそのものを高さのあるものに替えようと思っている。
餌のハエであるが、一時は飢餓状態を乗り切って順調に殖えていたのだが、昨日それら全てが一気にダニにやられてしまうと言う事件が起きた。これは相当マズイ事態である。以前から、瓶によって一つ二つはダニに侵されたものもあったが、今回はハエ瓶ケースに入っていた瓶すべてがダメになってしまったのだ。
残った瓶と言えば、作ったばかりで発生の始まっていない瓶だけで、今現在我が研究室のカエル食料事情は、今日からの餌も全くない状態である。
無数のダニにたかられた瓶を持ったときの、あの「ザラリ……」とした感触は簡単に忘れられるものではないだろう。以後、ハエの管理体制改善は義務だと肝に命じた。まったく、後悔先に立たずと言うやつである。
カエルの方は、1匹大きいやつがいて、その他3匹がいま一つ餌を捕れていないような感じがするので、近いうちに30cm程度の水槽にビバリウムを組み、そちらに一番大きな個体をうつそうかと思っている。しかしても、この狭苦しい研究室のどこにビバリウムを置くつもりなのか……。
こんにちは。
二匹並んで見上げる。一体、ナニを……???
10月6日(火)
ビバリウム設置から3週間が経った。ハエの方もやっとダニのダメージから立ち直り、餌に困ることもなくなってきた。さっそくハエ管理の方法を河村さんに教えていただき、ダニが寄り付かない河村さんの方法を真似ることにした。
その方法とはハエの瓶を浅く水を張った水槽に並べて管理すると言う方法で、このやり方だと、ダニが発生したとしても他の瓶に伝染しないのだそうである。
やはり、長くやっている人は違うな……といった感じである。
心配されたカエルの体格差であるが、環境になれてくると次第にみな太り始め、特に喧嘩をする様子もみられないので、このままで大丈夫であろうと判断した。シェルターと植物を増やしたために、棲み分けができカエルが落ち着いてきたのだ。
自分でいろいろ場所とかを考えて、苦心して設置したシェルターに、小さなカエル達が澄まし顔で隠れていたりすると、妙に心が騒いでくすぐったいような気分を味わわせてくれる。
大きな1匹はさらに大きくなり、小さい2匹は中ぐらいの1匹に大きさが近づいてきた。いよいよもって見分けがつきにくく、柄で覚えておくしかないようだ。
おぉ、この並び方は、もしや、少年隊……?!
えっ? キミだれ?! なんで4人なの(笑)。
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