飼育日誌 vol.03 [1998年2月17日〜2月24日]




2月17日(火)
 3つの卵のうち2つに尾芽形成。卵は、親ガエルを購入してきた際に親ガエルがはいっていた プラスチックのカップに入れ、それをそのまま親のいるビバリウムのまん中に置いている。朝夕 水を換えるので親ガエルが落ち着かないでいる。早く卵の入ったカップをビバリウムから出さな くてはならないと思うのだが、ヒマとお金がない。
 半分白い卵はそのままだが、特に黴びてくる様子もない。
 ただ、卵用の飼育水を特別に用意せず、ビバリウム内を循環している水を使うのはまずい だろうか? 素人考えでゆくと、水質があんまり違った真新しい水に浸けるのもなんだか気が 引けるし、そのうえ、このビバリウム内の水は深い森の地下水ぐらい綺麗なはずだ。さらには 様々な栄養素だって溶け込んでいるぞ。きっと卵に良いに決まっている! ……たぁぶん。 ("だったらあげちゃえよ"ふうに)

2月18日(水)
 それぞれの卵が独立した。白濁した卵は一応別の容器に移して様子を見ることにした。
 JFROG NETで、尾と頭が発生するのは、産卵後7〜8日経過したぐらいであると教えてもらい、 2月15日の記録に関する素人考えの仮説が覆される。ただ、2月17日に尾芽形成したところから 逆算すると、オスの鳴き声が最初に激しくなった時期と符合する。やはり、2月10日に産卵した のだろうか? ここに至って観察不足を痛感する。発生後の育成スピードもJFROGNETで教えて もらった通り、急速に増してきている。頭部後方にある一対のでっぱりは、肺魚などの外鰓を 思わせるが、写真などで見るオタマには外鰓がない。では、これは一体なんなのだろう? 一時的な 外鰓であろうか? たしか、人間も生まれる前までは、母親の体内で肺が鰓の役割を果たしている というから、そんな不思議なことがあってもおかしくはないのかも知れない。
 卵の丸い部分は、次第に小さくなり色も薄くなってきている。幼生の孵化が待ち遠しい。
 卵は未だ、プラカップにいれられたまま、親のいるビバリウムに入っている。早く別水槽を 用意してそちらに移したいのだが、仕事が忙しくてどうにもできない。アロワナの水槽の水換えも 2週もさぼっている。


2月19日(木)
 卵の中の幼生はかなりオタマっぽくなってきた。ちょっと刺激すると尾を動かして反応する。3つ のうち1つは今朝、白いカビのようなものが見えたので取り出してしまった。
 親ガエルの方は、卵の世話で朝夕ビバリウムをガタガタと荒らすので(卵のはいったカップが ビバリウムのまん中にある)アナナスの葉腋の奥の奥に潜んでしまっている。オスはそれが原因か、 全然鳴かなくなってしまった。JFROGNETでヨウ素の詳しい効能を聞いたので「スピルリナ」を手に 入れようかと思うが、入手先が分からない。


2月20日(金)
 残った2匹の幼生は順調に卵の中で育っている。
 外鰓らしきものはさらに外鰓のようになってきて、極細の血管のような感じに見える。尾もヒレ らしくなり、全体の形は随分オタマのイメージに近づいてきた。
 逆算した産卵日から10日経つわけだが、孵化するのに何日かかるのだろうか? 本などには 10〜20日などと書かれているが、見た感じでは、あと1週間くらいかかるようにも見える。
 プラカップを揺すって刺激を与えると、尾を動かして反応するので、ついつい揺すりたくなる。
 Wild Skyで買ってきた山苔から得体の知れない植物が沢山生えてきた。う〜ん、かっこいい。
 それにしても仕事が忙しい。早くオタマの飼育槽を用意しなくては。


写真左上から順に、1.水槽前面を登る雌。2.向かって左に雄。3.雄、糞をしようと ふんばっているが、雌がやってきたので慌てて鳴き始める。 4.あぁっ、やめて、近づかないで! 5.鳴き声を出すために力んでしまったのが災いし、 糞が出てしまった雄。そそくさとその場を離れる。6.雌「いや〜ん。彼のウンチ」


2月21日(土)
 卵の中での発生が鈍ってきたように感じる。それに、あまり動かなくなってしまった。原因ど ころかこの症状が悪いものなのかどうかすら判断できない。JFROGNETにメールを送って聞いてみ ようかとも思うが、このニュアンスを伝えるのは難しい。後悔することになるかも知れないが、 今は様子をみようと思う。朝と夜の2回、水を換えているのだが、このまま卵が浸かるくらいの水 量でいいのだろうか? やはり洋書を買って辞書を片手に読むしかないようだ。そこには男のプラ イドというものがちょっとだけ顔を覗かせる。
 訊いて得た情報というものは結構曖昧に記憶されるものなのだ。明日になったら、オタマ飼育 槽を作ろうかと思っている。そこに卵を移せば、カエルたちも静かになって落ち着くだろう。
 今日、Wild Skyに行ってきたが、以前の私のような、ちょっと様子見の人が何人か居た。そして 松園さんに色々お話をうかがったところ、オタマが仔蛙になるまで50日ほどかかるらしい。とすると ウチのオタマが仔蛙の姿になるのは4月の半ばぐらいだろうか? お店で見せていただいたventri.の 仔蛙が本当にむちゃくちゃ可愛くて、思わず口に入れたくなってしまう。
 2週間後に入荷するらしい、Ventri.Goldがちょっと欲しいかも……。新たに45cmをセットしよ うか迷っている。カカトどけてね。



2月22日(日)
 今日はオタマ飼育槽を製作する予定だったが、先週からの疲れで眠りこけてしまい、アクリル 板を切り出す作業だけで終わってしまった。
 Wild Skyのホームページにventri. Gold bodyの写真がアップされており、すごく欲しくなって きた。ただ、実物を見ないことには決められない。他にも凄いのがいるらしいから。
 卵は調子を取り戻してきたようだ。既に孵化寸前といった感じで中身もまんまオタマである。早 く孵化して欲しいものだが、受入先が準備できていないのだった。こうなったらしばらくプラケ ースで飼育するしかないだろう。
 オスがまた少しずつ鳴くようになってきた。餌はしばらく控えめにしている。ハエはあまって いるのだが、なにせビバリウムのまん中に卵ケースがあるもんだから、そこにハエが入ってしまう のだ。
 そんな理由で餌を控えめにするなんて、なんて消極的な飼育方なのだろう。
 ああ、早くオタマ飼育槽を用意しなくてはならない。



2月23日(月)
 オタマ孵化!!
 とうとう卵からオタマが孵化した。2個の卵のうち、1匹は既に孵化しており、もう一匹ももうすぐ といった感じだ。
 オタマ飼育槽の準備が間に合わず、急遽30cm水槽をセットし、そこに産卵ケースを入れて、オタマ の入ったプラカップを浮かべる予定。
 松園さんのメールに励まされて、オタマの餌としてブラインシュリンプを与えてみることにした。 きっとオタマは元気に育ってくれる事だろう。
 がんばれ、オタマ!!



2月24日(火)
 残ったもう一匹のオタマが卵の硬い膜(殻?)にひっかかってうまく孵化できないようなので、 ピンセットでオタマを強制的に孵化させる。
 体長は2匹とも11mmと非常に小さい。
 ADAの幼魚用フードを与えるが食べる様子はない。JFROG NETのメールによると、腹部に卵黄が 残っている場合は、それが吸収されるまで、餌は要らないとの事だが、オタマの腹部に卵黄を確認 する事ができなかった。お腹には昔懐かしいあのグルグルがあるだけだった。
 今日から30cm水槽でオタマを飼育するのだが、本来どういった場所で育つのかわからないので、 とりあえず産卵ケースにて飼育を開始する。
 JFROG NETのみんなの期待にこたえられるような結果を出したいと思う。


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