飼育日誌 vol.04 [1998年2月25日〜3月1日]




脱皮をした雄ガエル(左端)
写真ではあまり見えないが、脱皮した自分の皮を口に運んでいる。

2月25日(水)
 ventri.のオタマ飼育に関して参考にしたのがAL96年8月号のコモリガエルの飼育記事だ。
 オタマに関して、まず、生まれてすぐの彼らは水深3cmでも溺れてしまうとの事。すぐに 産卵ケースからオタマをプラスチックのカップ(某ホームセンターにて購入)に移し、それを 改めて産卵ケースに浮かべた。餌は、ひかりクレストのプレコをやってみたが、食べたのかどうか が分からない。ブラインも早速孵化させ与えてみるが、食べない様子。あの「ピコピコ」した動き でまつわりつかれ、オタマがもがいて小さなプラカップ内がパニック状態になってしまう。ブライ ンを与えるにしてももう少し大きくならないとダメなようだ。
 それと、日海センターの液体クロレラも先のALの記事を読み、良さそうなので購入した。
 ただ、これでオタマの餌に関しては解決かと思われたが、矢毒ガエルのオタマはコモリガエルなど のオタマと違い、沈んだクロレラしか食べられないのではないかとの指摘を受けた。なかなか簡単に はいかないようだ。クロレラは通信販売にて購入したため明日届く予定。
 ともかくも、そのクロレラを食べてくれることを祈るばかりだ。
 今朝、雄ガエルが脱皮をした。見ている間に脱皮をするのは購入してきた日以来だ。なにか周期的 なものだろうか?
 親ガエルについては、オタマが孵化するまでの間、ずっとビバリウム内をガタガタといじっていた ので、1カ月前の落ち着かない状態に戻ってしまった。別々のアナナスに離れて暮らしている。だが、 2、3日前まではアナナスの奥のポトスの葉の間に隠れっぱなしだったので、少しずつ落ち着いてきて はいるようだ。雄は朝晩見る限りでは一度も鳴かない。
 ただ、餌はちゃんと食べているようで、雌雄とも体色も良く「プリ」っとした身体つきをしている ので、落ち着けばまたすぐにでも産卵するのではないかと、これまた楽観的にかまえている。
 今度はぜひ、雄にオタマを水辺まで運ばせるようにし、その姿を写真に撮りたいと思う。


2月26日(木)
 今日「日海センター」から液体クロレラが届いた。
 多い! 多すぎる!!! 予想していたよりもはるかに濃縮されているのだ。うかつだった。6千円も したのに全然あまってしまいそうだ。
 2ccで30cmに浮かべたオタマのはいっているプラケースは完全なグリーンウォーターになり、オタマ の姿も見えなくなるほどなのだ。それを毎日換えたとしても、1000ccあるのだから500日分の計算にな る。とてつもない量だ。(うわー! 計算したら本当に凄い量じゃないか!!!)こりゃぁ、日海セン ターの人も止めるはずだ。前代未聞だっただろう、10本まとめ買いなんて……トホホ。
 しかたがないので、明日Eメールで松園さんに連絡して、良かったら貰って頂こう。そうすれば、 色んな人の手に渡って、様々な情報が得られるだろう。……ただ、クロレラのビンを見て思ったの だが、コレ、松園さん持ってなかっただろうか? なんか、お店で見せてもらったような気がして ならない。そうしたら500日分のクロレラをいったいどうすりゃいいんだ!?
 あぁ、バカなことをしたものだ。日海センターの人が、すぐにお届けできるから初めは一本でど うですか? と言ってくれたのに。そんなものには耳もかさず「蛙のオタマジャクシにあげるから 沢山いるんです。」とは。そのうえ、よりにもよって10本も注文するなんて、とんだお調子者と言 わねばなるまい。あ〜あ、本当にバカだった。
 オタマの方は、さっそくグリーンウォーターに浸かってもらったのだが、果たして食べているの やら苦しんでいるのやら、全く分からない状態だ。ただ、言えることは、グリーンウォーターに浸 けてしまうと体長も測れないし、写真も撮れないと言うことだ。その問題も一体どうしたものかと 思う。とりあえず、記録しておくことは、先に孵化した方のオタマが後から孵化したオタマより1mm 程大きく、元気も良いということだ。
 親ガエルの方はまだ落ち着いた状態とは言い難い。雌はアナナスのいつもの葉の奥に隠れ、雄は ビバリウム内手前に植えてある枯れそうなアナナスの、これまた葉腋の奥の奥に身を潜めている。
 しかし、2匹とも元気なので次の産卵が楽しみだ。今回の経験を活かせるようだといいのだ が。……一つだけ確かなことは、もう二度と液体クロレラを10本まとめて買うことはないだろうとい うことだ。



ぷりっとした雌

2月27日(金)
 今日松園さんに連絡をしたら、クロレラ引き取りの件はすんなりOK!をいただいた。有難うござい ました。
 オタマが朝、立ち泳ぎ状態だったので、水を少なくしてみた。松園さんに訊いたところ、この 状態でも良いのだが、水草などにひっかかると苦しそうだということなので、プラケースの水換え とともに水草を取り出した。
 オタマはクロレラを食べているようにも見えるが、もうすこし観察を続けてみないとはっきりと したことはいえない。
 ただ、昨日書いた1匹がさらに大きくなったような気がする。まぁ、大きくなるぶんにはかまわ んが。
 明日はWild-Skyに行ってハエ培養のビンを買ってくる予定。新たなハエと仔ガエルが変態した時 の為にトビムシを殖やさなくては……。熱帯魚飼育にはつきもものあの忌まわしい虫が仔ガエルの 餌になろうとは。やっぱりこの世に無駄なものなんてないんだなぁ……。
 親ガエルは定位置に戻ったので、雄がアプローチをかければ、近いうちにもまた産卵する だろう。


2月28日(土)
 オタマが1匹死んでしまった。全くの飼育ミスだった。小さい方が死んでしまったのだ。原因はは っきりとしないのだが、多分今朝の急激な水換えと、もう1匹による攻撃の為だろう。
 樹上棲種のオタマは凶暴なのだそうだ。次からはオタマになった瞬間から、1匹ずつ分けて育て よう。
 死んでしまったオタマが最初からあまり元気がなかったのではないかといえば、思い当たるふし もある。しかし、それも含めての飼育ミスなのだ。
 親ガエルも、あまり様子が見られないでいる。仕事が忙しいのだ。
 今日買ったRALF HESELHAUSの「POISON-ARROW FROGS」に出ているD.quinkevittutusの写真が、うち のD.ventri.のとった求愛行動とまったく一緒だったのが興味深い。洋書なので詳しい内容は、訳し ていかなくてはならないが、それも勉強だ。



遠くを見つめる雄

3月1日(日)
 今日は日曜だが一日中目一杯仕事だった。非常に忙しく蛙の世話はおろか、熱帯魚の世話も全く できない。
 残ったオタマは順調のようで、体長がほぼ毎日1mmずつ伸びている。お腹もパンパンにはっていて、 すごく太った感じになってきた。頭よりお腹が太いというのは、ずいぶん安心感がある。……フン詰 まりだったらめもあてられないが。
 あいかわらずフンは未確認なのだが、泳ぎ方や水面に空気呼吸をしにいく時の素早さなどから、 正常なオタマらしさが感じられて、思わず「ニヤリ」とさせられる。
 オタマの餌の食べ方は、ちょっと口に入れては出し、ちょっと口に入れては出しの繰り返しの ようだ。ちょうど肺魚がやるのと似たような感じである。
 それと今日、TBSでヤドクの出てくる番組をやっていた。ますますD.pumilioが飼育してみたい。こ の飼育日誌にも、いつの日かD.pumilioの繁殖記録が載せられるといいのだが。
 洋書の翻訳は難航しているが楽しい作業だ。まるでジグソーパズルをしている気分である。ただ、 やたらとshould be 〜がでてくるのだが、良く分からない。あぁ、こんな事ならもっとちゃんと 勉強しておくんだった。(英語だけでも〜、まじめ〜にしてお〜けば〜、い〜ま〜ごろ私は……)


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